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 面白い本をお借りしたのでうっぷ。これはなかなか興味深い。本の名前は、少林武僧志。
 表紙はこんな感じです。「志」てのは「誌」の簡体字らしいです。この本は何かといいますと、嵩山少林寺の武僧を紹介した本なんですね。発行は1990年8月。発行元は、北京体育学院、現在の北京体育大学のことらしいです。

>中国の大学ランキング、最新の状況は? 〔2010年01月08日掲載〕
 中国校友会ネットと『21世紀人材報』がこのほど、最新の中国大学ランキングと、星の数によるランク分けの結果を公表した。 (中略)今回最高級の六つ星には北京大学、清華大学、香港大学、中央音楽学院、中央戯劇学院、北京電影学院、中央美術学院、北京体育大学の6校が選ばれた。
ソース
となっている。北京オリンピックでは、同校出身者が金メダルを14個獲得しているし出版元はしっかりしたところの模様。武術科もあるみたい。そういう所が嵩山少林寺に関連のある、武僧つまり武術を修めた僧を網羅した紹介本として発行されたのがこれです。

 そんでそんで、そんでもって、基本的には年代ごとに歴代の名のある武僧が列記され、一番古い人は1500年前の北魏の武僧が紹介されています。目次を見ていくとその中、「国外少林弟子」の項目の中に、見慣れたお名前が。

 うむ、しかもトップ掲載やん。ちょっぴり嬉しい、悪い気はしない。



 さて該当のページを見てみますと、やはりどこかで見た面影。似てますねぇ。うん、「宗道臣是日本僧人」て書いてます間違いない。その解説文は比較的多め。他の方々はたいていは半ページほどに対して、「258 宗道臣」は1.5ページほどとしっかりと紙面を割いている。ええ扱いやん。

とりあえずロボット翻訳の結果は以下。
(11)国外少林弟子
258.宗道臣(図の245)
  宗道臣は日本の僧侶で、若い頃長期にわたり中国で生活して、幼少から武功が好きです。瀋陽で弟子入りして白蓮拳を学んでことがある、後また北少林の義和門拳第20世代の師匠の文太宗を師にします。文太宗は非常に彼の才能を高く評価して、自分で掌握する少林武術を精密に1つ1つ彼に伝授します。1936年、また自ら彼を持参して嵩山少林に着いて、少林寺拳法の発祥地に拝謁して、井戸は彼のために境内で法脈の相続儀式を開催しました。
  宗道臣の少林寺で立つ《宗道臣帰山記念碑》の年の2(宗道臣)1980年4月21日に“嵩山の寺院に入って、少林寺拳法を修得します。帰国した後に日本少林寺拳法を開始して、尚興の3法、25係、6百数10技、中国の伝統の文化に日本で根を下ろして、花が咲いて、結果をさせる。法師は日本で少林寺拳法を伝授して、同時に宏揚の中日の友好的な事業の大切な意味、そして真っ先に実行して、1979年4月の法師は40数年山を下りた後で、再びここを訪ねます。日本の百万少林寺拳法の士を使用して、中日の友好的な事業の胸の真心をもって前例のないことに対して高まります。”宗道臣帰山記念碑に立つ時、日本国内閣総理大臣の大平正方形などの8人の官吏はすべて祝辞を贈呈しました。
 宗道臣の法師は中日を長期にわたり友好的に付合っていかせるため、特に徳禅法師に彼の娘の祖先を収めるように願い出て高いのが養女なことがあって、徳禅の大きい和尚のうれしい賛成した彼の頼むこと求めて、そして客間で儀式を開催しました。宗道臣は1980年4月29日に帰国します。別れに際する時は徳禅などの武僧に日本に参加する少林寺に行って30周年の祝賀大会を作り上げるように招待して、しかし彼が帰国した後にほどなく病気で死亡しました(1980年5月12日)。祖先は高く少林寺拳法の仏連盟の会長を引き継ぐことがあって、亡父の大事業を受け継いで、盛んな日本少林寺拳の仏連盟のために勤勉な奮闘。彼女は毎年4月29日にすべてチームが嵩山少林寺の朝宗まで(へ)祖先の位牌に礼拝することを率いて、大きな期待の義父の徳禅大家、またある寺院の父碑前出演同盟の弟子の少林の武功の新しい技。


 もう後半にいたっては翻訳もオラオラですけど、なんとなくわかるかなと。翻訳できる方のメールをお待ちしておりますw


 この本はつまり、開祖が現代の中国でどういう認識を持たれているのかということを表していると考えてよいでしょう。現在となっては、ネット上では開祖のことがいろいろと詮索されますが、大陸の方ではこういう認識なんだなってことです。この本を私に貸してくれたS氏曰く、

 「宗道臣という者が、嵩山で拳法学んで国外で広めたらしい。なかなかでかしたやつだ」

という扱いだと教えてくれました。S氏自身も中国拳法を学ぶつもりで中国に行って、自己紹介の際に「日本で少林寺拳法を学んでいる」と言ったら、「そうかお前は宗道臣の弟子か」と大変優遇してくれたと、言っていました。開祖の大陸での評価もなかなかのもんなんだなと知っておくことは、拳士として悪くないでしょう。

 少林寺拳法は開祖が創始した拳法ですが、各書籍に書かれているとおり日本の諸流派やボクシングやサンボなども研究されていますが、その源流のひとつに大陸の技術が入っていることは疑いようのないことです。ネットで少林寺拳法は中国拳法と全く関係ないと日本人に言われても、中国人が積極的に肯定してくれてるんだからありがたい話です。

 今(2011/7)はもうリンク先が消えてますけど、つい数年前は嵩山少林寺の公式サイトの、「嵩山の歴史〜」みたいなページには以下のような記載がありました。


 今となっては別にルーツはそれほど大きな意味を持ちません。でもあまりルーツに悪い話題ばかりつきまとうと、面白く無いと感じる人もいるでしょうから、今回は紹介させてもらいました。


他にはどんな人が載っているのかといいますと、


日本人僧として、大智禅師と邵元禅師もちゃんと掲載されいますね。詳しくはこちら。


 教範でおなじみの徳禅和尚もちゃんと出ています。紹介文の中には「宗道臣」という言葉も見られます。
 
 まぁ全体的にはこんな雰囲気です。みんな強そうです。



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