土曜日、ビスさんとダイちゃんとyさんで稽古、後半30分だけコテハン柔道家に柔道を教えてもらう。元はビスさんが内股を質問することが目的だったのであります。
柔道の基本的な技、内股。基本的な技故にその周辺も大切とのことで、似ている技も合わせてかけてもらう。いや〜投げられますなあ。
内股についても、教科書の投げ方と試合での投げ方の違いを教えてもらう。多分ニュアンス的には、教科書の投げ方が投げことに言えばベストな立ち位置だけど、試合でそれをすると相手に近すぎて反撃、別の投げをかけられる可能性があるので試合ではこの位置で投げる、みたいなとこだろう。覚える練習と使う練習がちゃんと区別されていていい。少林寺拳法はごっちゃになりやすい。 (関連ページ 技と術)
■肩車、の現代版
次いで肩車について。 知らなかったのだが、現在柔道では肩車はルール上使えないらしい。相手の足を手で掴んではいかんらしい(足で払ってからならいいが、率先して捕り行くのがアウト)。なので、現在肩車は別の形でかけるという。
以前肩車がマイブームだった時、YOUYUBEで柔道の肩車が複数あることが気になっていたが、そういうルールの関係だったみたい。 現在のやり方はこちら
動画の解説にもルールについて触れられてましたね。読んでなかった。
これをさらに工夫して世界大会決勝を勝った選手もいるらしいから素晴らしい。まさか相手が肩車なんてマイナーな技をしてくると思ってなかったとか。そういうの効くよね。さらに尋ねると動画見ても分かる通りこの肩車は相手の腕一本を自分の二本の腕で捕るところから始まるのでもともと不利な状態。これを続けるのは大変リスキーな技で、やはり肩車はメジャー技にはならないとのこと。
他にも袖釣込腰とかいろいろ聞いて、投げてもらってうはうは。関連で韓国投げというのも聞いた。おもしろい。柔道のような投げの雄にしてもまだ日本人が知らない投げパターンがまだまだがあるもんだね。100年もやってんだからもう徹底的に人を投げるというパターンは出尽くしているのかと思ってしまうが、まだまだあるみたいね。たしかに中央アジア諸国の相撲類似投技に二本選手が苦しめられたことは記憶に新しい。柔道はまだまだ進歩するということだ。
■柔道の変遷、格闘技界の変遷
試合があるからみんな勝つためには工夫するね。新しい肩車もそうやって出てきた。韓国投げもそう。どうしても少林寺拳法の固定的な法形のことを考えてしまう。少林寺拳法の閉塞感は工夫を許してくれない空気、アウトプットの機会の少なさが原因の一つだとまた感じてしまった。たった30分だったのに、お目目キラキラしてしまった。
それともう一点、肩打投が科目に復活したのはいいことだけど、現在の柔道家はあの肩車をする可能性が低いということも分かった。肩車は柔道家だけが使うわけではないけど、少林寺拳法の法形にはたくさん対柔道用の技があ。これらはそのままでいいのかなと心配になった。これまでのものをすべて捨てろとは思わないけど、柔道の変遷、格闘技界の変遷を無視して60年前の対策技だけを練習しているなんてどうなんだろう、とまた思ったよ。少林寺拳法は立ち止まっている。
使うことを意識して稽古している流派はどんどん変わるね。柔道も空手も。