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酔ってるわけではないが、勢いで書いてしまった。ごめんなさい。

●尺止め・始球式
  副読本や教範には「当身の五要素」なる項目があることをちゃんと拳士は知っているのかと小一時間問い詰めたい。世の中には演武ならぬ演舞というものが存在することはご存知の通り。でも、うん、まぁ、あぁ、大会中は必死だ。「当身の五要素」が欠落してしまうコトだって当然あるさ。でもさ、普段の稽古、せめて法形を練習している時くらいは「当身の五要素」をちゃーんと意識して欲しいと思うのですが何か?

  下の二つみたいな攻撃している拳士は改めないとほんとヤヴァイです。見たことあるでしょ!!
尺止めとでも呼ぶべきか。「寸止め」の一歩先なので。要するにぜーんぜん届かない間合いで止めてしまう間合いが適当な攻撃のことだぉ。  野球で言えば「敬遠けんえん」もしくは「始球式」。
極端に大きく外してくる攻撃のことだな。

尺止め・始球式共に、何の疑問も感じていない人も多いと思もわれ。
違和感なんて感じてない模様。はっきり言って、

拳法やってる人間としては異常だ!!

 

当てないことが癖になっている拳士が多く見られます。「いざという時は当てる、当てれる」と言う人もいますがほんまかいな? 世の中には、

@ 普段当てて無くてもいざとなったらちゃ〜んと容赦無く当てれる人
A いざという時でもちゃ〜んと当てれない人

がいるものです。「いざという時は当てる、当てれる」と言う人は前者なのでしょーか? またあえて言うと、当てれない人が恐怖などで必死に当てた時は「責任のある攻撃」が出せるのかと考えると、かなり怖いものがあるぜよ。爆発必須かー!? 
  ちゅーか、なんせ私が当てれない人です) ´ー`)ゥホ。普段の止め癖が乱捕りなんかにはモロに出ます。かなり悔しい。だから私は普段の練習では当止めです。いくら豪速球が投げられても、キャッチャーミットに収まらん限りはダメヘボ投手なのだよっっ。当たり前やろ!!   アァ?( ´Д`)σ)Д`)ァゥァゥ 突蹴だっていっしょ!!



●合同練習で
  昔、合同練習(私が茶帯の時)、あまりにも始球式が酷い拳士(道院・高校生くらい・男)がいたので、「狙って当ててください。ぷにぷに(*´ω`)、とお願いしたのですが、その拳士は5回くらい突いて一回もまともに突けなかった。習慣的に腕が避けている印象を受けました。ちなみにこういうお願いはよくする。武専でも結構お願いしてる。
  しかし同じ合同練習で、内受突の中段突が寸分狂い無く水月に気持ち良く入れてくる拳士(大学生・女)がおるやないけ。ほんとに全部水月に当たるのよ、驚いた。聞いたら普段から当止めとのこと。私が当止めするようになったのはこの時からです。

  上段は「寸止め」もしくは「当て止め」。中段は「当止め」。
  当止めすると、当てる位置、誤魔化せませーん。間合い、誤魔化せませーん。当てる時の体勢、誤魔化せませーん、連反攻にもろに影響しまーす。だからやってるんだよぉ。当止めしてると突のフォームも変わります。相手を意識した運歩と体勢になります。

  もちろん相対者にも必ず当止めをお願いしてます。「当ててください、愛を持って(*´ω`)」となっ。こっちも当ててもらわないと練習にならへん。痛かったら泣いて謝る(弱くしてもらう)か、受けを付けるかするのだよ(もしくは体を鍛えるか←重要)



●痛いということ

@   A


  酷い兄貴です。弟弟子の足を刺していますw 井上雄彦著『バガボンド 17巻』のとある二幕ですが、無邪気な佐々木小次郎が好奇心だけで勝負を挑む様を兄弟子(伊藤一刀斎)が見て、戒められた?ところです。

  聞いた話で恐縮なのだが、
「私の知り合いに、全転換後に上段廻蹴をもらった経験のある奴がいて、そいつはそれ以来全転換の後は十字受するようになったw」

らしい(関西弁だったかも)。痛い思いしたからこそ注意するようになった好例かと思われ。
  攻撃は凶々しく、そして猛々しく。攻者のあいまいな攻撃は守者の上達を著しく制限するのだっ。お互い信頼関係を築いてその上で真剣な練習するしかない。これが結局一番楽しかったり身についたりします。養行とはダラダラ練習することとは違うぞ!! 何でここに手を置いてるのか!? 何でこっちに運歩するのか!? 話だけで分かったら拳法なんて苦労せえへんし面白ないわぃ。

  どこぞの某巨大掲示板にもありましたが、
街で喧嘩になってかなり殴られた。痛かったが、「先輩の突ほどじゃない」と思うと倒れる気がしなかった。

という話がカキコされてたーよ。これらの話が示すように、痛みに慣れるという経験はとてーも貴重だ!!  少林寺拳士は柔法の痛みには結構慣れてると思うのだが、剛法に関してはかなりかなーり差があるのではないか?

恐怖に鈍い者は真っ先に死ねるのだ!!

  とある先生が、「道場には怪我をしに来てるんや。外で大怪我せーへんようになっっ」て話してました道院では怪我はしても助けてくれる人は必ずいる(だろ?)。対して街では倒れた場合、誰も助けてくれないかもしれへん。怪我経験しとくなら今のうちやで。
  やっぱり我我はしたくは無いけど、かといってまったく怪我が起きないような稽古では武道としては嘘臭くないか!? あれっ!? 少林寺て相手をボコボコにしといた(ぼこぼこに出来る)上で「でも、力だけではいけないぞ!!(´ι _`  )ていうとこが味噌なんちゃうの?


  武道がスポーツと異なる点は、ルールが無いゆえの「必死さ」だろ。なにされるかわからへん。んでほんまに必死やからこそ「武術・武芸」が「武道」などと偉そうにw精神世界に介入していくんやろ!? 

必死、⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡2Getズサー
必死、((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
必死なのだよ、キミィ!! フォリャ(゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )ゴラァ

この勢いだよ

てことは
少林寺の稽古だって痛くて当たり前だ!!
アザが出来ないと稽古した気にならないとか言ってるアナグマ嬢(痛い娘だが美人だ)を見習え!!

と言うわけで、お前ら、今日から当止めだ!! 本音キタ━━━━ヽ(☆∀☆ )ノ━━━━!!!!
  加減がわからない時は、、、上段なら右の写真のように、肘や腰の余裕を残して寸止めでも可!! 中段に蹴を入れるなら、前足底で軽くタッチ後、押すだけでもかなり違うと思われ。徐々に感覚を体得していくのだ!! 柔法で決まる直前までは最低かけるだろう!! あれだよあれ!! 剛法でも直前までやってくれ!!
  また防具着けてる時は、防具の厚みの分も考えてやるのだ。防具がいい音するからといって妄想の世界に入っちゃいかん!! 相手が涼しい顔してるなら妄想だ。攻者が成人であり、それなりの加撃できていれば、胴なんか付けててもそこそこは痛いものだ!! 
  あと少林寺公認二重胴は油断ならん、ハリセンが入ってるとしか思えん!! 公認フェィスガードも他流に比べて厚さ割増てことを重々意識するよ〜に。しばけ!!

注意:またアホォな小学生の当止めには気をつけろ!! たまにほんまに痛い時があるぞ!! しかし一般はそこで涼しい顔して笑顔で通さなくてはならん!!
注意2: あと金的は(自信があっても)当止めは止めとけ!! かすっただけでも普通に痛い。おかぁちゃんが悲しむ。



つまり
@ 恐怖に鈍い者は真っ先に死ねる。
A 当止めなんてオススメよん。せめて狙ってくれ

ということだな。攻撃は凶々しく、そして猛々しく。


●おまけ 撮っといた写真を有効に使おう。
  これだと、フェイスガードがなくても実際に当たるでしょう。うちらの公式フェースはでかいのです。そこのところをいつも念頭に置くひようがあるでしょう。

  少林寺の基本間合いというのは一足一拳なのでかなり遠い。攻者は間合いを詰めつつもそれでもしっかりと入らないといけないでしょう。 ちなみに少林寺の間合いが遠いのは、相手が素手と限らないということを想定しているという理由もあります。そこんとこよろしく〜

  フェイスガードにすら当たっていません。攻者の腕や腰が伸びきってますから、仮にチョンと当たってもそれは虚です。
  攻者はより大きな運歩や確かな攻撃を意識しないといけないでしょう。こんなんで得意気にならない!!
  また守者も結果はともあれ、こういう場面になればポーカーフェイスしつつも反省しませう。

【関連ページ】 またーり腹打 守主攻従の技術体系を支えるもの




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