●イントロ
三鼎三法二十五系中の三鼎の一つ「智」には六つの項目があり、その内に陰陽という項目がある。近日、掲示板や2ちゃんにおいてある人物の書き込みをうほうほと見ていて理解がグググーンと進んだ気がするのでメモってみよう。
東洋では、陰陽調和という言葉があるらしく右のようなよく見られるシンボル(太極図・太極図・陰陽勾玉巴)が使われている。少林寺拳法においてこのマークを用いて陰陽を理解してよいのかさっぱり分からないが、このシンボルはよくできたシンボルだと思われた。 |
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氏は周りの意見やツッコミは悉く無視し自分の言いたいことを黙々と書きまくる。慣れてくるとなかなか面白い。好き勝手さ丸廉サイトもあまり人のことは言えないが、たぶんこれ以上だ。兎に角人の話を聞かないで「調和の拳法」というからたちが悪いw
彼には彼の少林寺拳法があるというのがよく伝わってくるのが、どうも彼の考える拳法以外はすべて邪道扱いするので周りの反発を買っている模様。質問も無視されてしまうので会話ができない。しかしこういうのが楽しめないと、2ちゃんは読んでられないのも事実ですw
●陰陽調和とは一元論のことであってよいのか
氏の言う「調和」とは「彼の調和の拳法」で全てを覆うことにあるのではないのか、と私には思われた。イメージとしては一元論かも。つまり太極図で言うと例えば以下のような三パターンか!?
勝手にあれこれ妄想。
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陰(黒)が全面を覆いつくしてしまう |
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白黒がごっちゃになって灰色 |
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陽(白)が全面を覆いつくしてしまう |
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太極図というシンボルの面白さは、まったく異なる要素である陰(黒)と陽(白)を併描し、この状態を持って「調和」としていることではないかと思う。もし全面が黒・灰・白であればこれも一つの調和なのかもしれないが、調和の意味が変わってしまう。太極図では二元論だが実際はもっと多くの次元であってもよかったのではないかな、概念としては。でもそこはデザイン上の理由や、何より簡潔に纏められた結果がこの太極図だと思う。意味合いとしては、多くの要素が共に存在することもありではないかな。
さて、太極図はそれぞれの陰陽の中に陽と陰を含む、それぞれにれポチッとある点のことです。これは「陰中の陽」「陽中の陰」といわれるものを表しているとのこと。さらに全体が円によって描かれ、流転する様を表されているが、これは「陽、極まれば陰となる」「陰、極まれば陽となる」という要素を加味しているかららしい。なかなかよく世の実相を表しているなと感心しますw
余談ですが日本の家紋でも、当然「陰陽」と言えば必ず二つのもの、白と黒が併描されている。
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三鼎の六つの項は概ね二つずつセットになっているのだが、陰陽と対になると思われる虚実、これは陰陽とどのように違うのか。というのも、陰陽虚実と一くくりで言われることもよくある。ましてや共に、plus・minus/positive・negativeの要素を連想させる。この陰陽・虚実にはどのような差があるのかというとそれは以下のとうり。
陰陽は、相対的なpositive・negativeを表している。
虚実は、絶対的なpositive・negativeを表している。
ということらしい。陰陽はそのpositive・negativeが絶対的なものではなく、度々それが入れ替わることがあるという。これが「陽、極まれば陰となる」「陰、極まれば陽となる」ということなのかと。
虚実についてはまだ詳しくわかんないのですが、陰陽の概念は常に対となるものを必要とするのかも(?)。くどい様だが陰陽調和とはこのように反する要素の存在してなんぼを言うようです。虚実調和てのは聞かないしな。
●自他共楽
強いくなりたい・うまくなりたい、乱捕りが好き・演武が好き、ガッツンガッツン・マターリマターリ、他流試合仕様・エクササイズ仕様、いろいろな拳法がありますが、「それもまたよし」と思えるようになればいいと思います。少林寺拳法の範囲は広い。また人口も多い。これが一派に治まっているのだからこれは大変なことでしょう。違う考えがあって当たり前ではないかな。互いに否定することなく、よく聞きよく話す。互いがこのような姿勢を持つことの大切さを太極図から私は感じます。
●自己確立
しかし大切な点は、「相対的な〜寛容さ」と言うのはやさしいですが同時に危険ということです。やっぱり「なんでもえぇよ」じゃダメでしょう。この陰陽調和の図を見たとき、明確な白黒二色で表されています。まぁ、単にデザイン上の都合かもしれませんが。同様に相対的な価値観を許容するためには、まずは自分の価値観や立場を明確に認識する・説明できる必要があると思われます。あれもいい、これもいい、じゃ自分の考えはどうなの?
となった時、まったく自分が無いでは困ります。灰色ではいけませんな。分かんないならとりあえず師匠の話でも聞いときましょう。そして先輩や同輩や後輩やネコとでも議論しましょう。
太極図の中には、自他共楽よりもまず自己確立を目指すという金剛禅における要点も織り交ぜることができます(やりすぎか?)。太極図の白(陽)はあまりに白く、対する黒(陰)はあまりに黒い。
明確な自他が共在し、これをもって陰陽調和とする。
「人を生かして己も生きる。」これを陰陽調和とす。
「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」これをもって太極図を描く。
とムリムリに展開してみました。禅語にも「無可無不可(可もなく不可もなく、もとは論語)」というのがありますし、金剛禅という禅宗の面から見ても考え事態は問題なさそう。ヽ(´ー`)ノ☆キラリン |
乱捕り好きな人間が演武好きな人間を小バカにして「踊りだ」と言うことがある。またその逆に演武好きな人間が乱捕り好きを小バカにして「野蛮だ」などと言うことがある。そして気がつけば乱捕りと演武は対峙するもの、異なる方向性をもつものとして認識されている面があるのではないだろうか。この原因は拳法に対する認識不足が一つあるが、それ以上に、乱捕り好き・演武好きという人種が対立しているところにある。
少林寺拳法では、武道団体としては珍しいことに強くなろうとする者に対して冷たい面が一部にある。確かにある。こんなわけで2ちゃんでの乱捕り関連の話題として、「もう全員乱捕りしろとは言わんから、せめてオリが強くなろうとするのを邪魔しないでくれ(TT)」という書き込みが度々に現れる。私も過去の一時期、演武否定派だった時期がありました。そして演武肯定派になってからも演武好きのことをどこが馬鹿にしていたのではいかと思う。
2ちゃんでは次のようなカキコがあった。「強くなるための練習を邪魔しないでという考えがあるなら、弱いままでいる人も邪魔しないでくれという考えもあっていいんじゃないのか?」 これは乱捕りを強いり過ぎる人に向けられた言葉でした。私もこの言葉には「やられた!!」と感じました。自分が傲慢であると感じました。もちろん指導者がこんな軟弱じゃ困りますが。
丸廉サイトにおいては、強くなるためだけの拳法サイトであってはならないだろうと思います。
この陰陽調和では、自分の考えを他人に過度に強いることへの戒めとなる時が私にはあります。しかし他人に働きかける行為の全てを「強いる」と解釈するのもまた誤りであるように思えます。さて、どうしたもんかいな(´-ω-`)
自他共楽とは当たり前ですが、自己と他己があってこそ成り立つものです。自己を殺して他己を無条件に受け入れることは自他共楽では有りません。自己を押し通すことがエゴであるように、その逆もしかりではないでしょうか。
ちなみに、「可もなく不可もなく」てのは、本来「なんか、どっちもなぁ〜」て意味ではなく「それもええし、これもええ」ていう全肯定的な意味です。
陰陽表 |
陰 |
陽 |
基本的特性 |
遠心力 |
求心力 |
傾向 |
膨張 |
収縮 |
機能 |
拡散、分散、分解、分離 |
融合、同化、集合、編成 |
動き |
不活発、緩慢 |
活発、敏速 |
振動 |
短波、高周波 |
長波、低周波 |
方向 |
上昇、垂直 |
下降、水平 |
位置 |
外部、周辺 |
内部、中心 |
重量 |
軽い |
重い |
光度 |
暗い(暗光、月光) |
明るい(明光、日光) |
湿度 |
湿潤 |
乾燥 |
密度 |
希薄 |
緻密 |
外形 |
大きい |
小さい |
形状 |
膨張性、もろい |
収縮性、丈夫 |
形 |
長い |
短い |
感触 |
柔らかい |
硬い |
素粒子 |
電子 |
陽子 |
元素 |
窒素、酸素、燐、カルシウムなど |
水素、炭素、ナトリウム、砒素、マグネシウムなど |
環境 |
波動 ― 空気 ― |
― 水 ― 土 |
気候風土 |
寒冷な気候 |
熱帯性気候 |
生物特性 |
植物的 |
動物的 |
性別 |
女性 |
男性 |
器官構造 |
中空である・膨張性 |
中身がつまっている・凝縮性 |
神経 |
末梢神経・交感神経 |
中枢神経・副交感神経 |
態度、感性 |
穏やか、消極的、防御的 |
活発、積極的、攻撃的 |
仕事 |
心理的、精神的 |
肉体的、社会的 |
意識 |
普遍的 |
専門的 |
精神の働き |
未来と取り組む |
過去と取り組む |
文化 |
精神的 |
物質的 |
次元 |
空間 |
時間 |
内外 |
内側 |
外側 |
武術 |
柔 |
剛 |
精神世界 |
鬼、魔王、悪魔 |
仏、神、天使 |
戦闘 |
防御 |
攻撃 |
向き |
下、後、左 |
上、前、右 |
夫婦 |
妻 |
夫 |
親 |
母 |
父 |
兄弟 |
弟 |
兄 |
姉妹 |
妹 |
姉 |
姉弟 |
姉 |
弟 |
兄妹 |
妹 |
兄 |
母子 |
母 |
息子 |
父娘 |
娘 |
父 |
父子 |
息子 |
父 |
母娘 |
娘 |
母 |
叔父(伯父)と姪 |
姪 |
叔父(伯父) |
叔母(伯母)と甥 |
叔母(伯母) |
甥 |
叔父(伯父)と叔母(伯母) |
叔母(伯母) |
叔父(伯父) |
祖父母 |
祖母 |
祖父 |
祖父と孫娘 |
孫娘 |
祖父 |
祖母と孫息子 |
祖母 |
孫息子 |
祖父と孫息子 |
孫息子 |
祖父 |
祖母と孫娘 |
孫娘 |
祖母 |
曾祖父母 |
曾祖母 |
曾祖父 |
従兄弟 |
従弟 |
従兄 |
従姉妹 |
従妹 |
従姉 |
従姉弟 |
従姉 |
従弟 |
従兄妹 |
従妹 |
従兄 |
表裏 |
裏 |
表 |
天体 |
太陰(月) |
太陽(日) |
天気 |
雨 |
晴 |
昼夜 |
夜 |
昼 |
天地 |
地 |
天 |
温度 |
冷 |
熱 |
数 |
偶数 |
奇数 |
商売 |
損失 |
利益 |
状況 |
静 |
動 |
敵味方 |
敵 |
味方 |
天運 |
先天運 |
後天運 |
人間 |
精神 |
肉体 |
数学 |
−(負) |
+(正) |
春秋 |
秋 |
春 |
夏冬 |
冬 |
夏 |
東西 |
西 |
東 |
南北 |
北 |
南 |
背腹 |
背 |
腹 |
感情的 |
抑制 |
興奮 |
内臓 |
五臓(六臓) |
五腑(六腑) |
人体組織 |
筋肉 |
皮膚 |
部分 |
下部 |
上部 |
高さ |
低い |
高い |
音の高さ・声調 |
低 |
高 |
値段 |
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闇 |
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