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  先日、足刀蹴の練習法について級拳士の方から練習法についての相談メールをいただきました。私の道院でも、級拳士はまず足刀蹴ができません。入門当初、足刀蹴はとても難しい蹴であることは確かです。各支部・各人にそれぞれの稽古法があると思いますがここでは一つ、私がいつも指導に用いている方法を書いてみたいと思います。

■そもそも足刀蹴とは
蹴方:横蹴、攻撃用器:足刀
  これを足刀蹴と称するのが普通。ポイントは横蹴にある。
実際には攻撃用器が足刀であればすべて足刀蹴としてもよい(教範参照)。なお足刀をすべて足底に置き換えて用いる先生もいる。これは虎倒し対策(師事して会得のこと)とのこと。今回は足刀を用いることにします。

なお足刀とは、足の小指側の側線のことをいう。(下の写真Aの赤線参照)

■前準備
@   準備体操の時に頻繁に行われている「伸脚」で足刀の足を作ります。伸脚といえば膝の裏・ふくらはぎ・ふとももの裏などを伸ばす足の運動ですが、足首の先に注目してみると、@とAの用に二つのパターンが見られます(もちろん伸びている箇所は違うのだろう)
A   まず足刀蹴を練習するのであれば、Aの足で伸脚を行い足刀を出せるようにならなければなりません。私は今でも習慣的に準備運動ではAの形で伸脚しています。

  深く伸脚をした場合でも、
足首が脚に対して直角またはそれ以上に曲げることができ、なおかつ足低は床にぴったり付くようにします。


■足刀蹴の練習
さて、いよいよ蹴の練習です。
※動画を複数同時に動かすと、パソコン性能によっては大きな負担となり、動画がコマ落ちします。見終わった動画は■ボタンで停止することをオススメします。
B 【軸足の練習】
  まずは足刀蹴に大切な軸足の練習を行います。足刀蹴を行った際に軸足が不動では蹴動作に支障をきたすと思います。

  足刀蹴を行う際は、左のように軸足が返るようにした方が良いでしょう。お尻がクイッと動くようにするとやり易いと思います。初めは大きな動作でよいですので、しっかりと軸足を返したほうが良いです。
C 【蹴足の練習】次に蹴足の練習です。
  まず足は直蹴同様にしっかりと胸・正面に引き付けます。横に蹴るからといって側面に足を上げると廻蹴になりやすいようです。動画のように初めは低い蹴からはじめます。最初から高い蹴を出そうとすると形が崩れます。Bと同様に無理をしないで大きな動作でできる高さから行います。
蹴足の形はAの形で行います。これを基本・法形・演武など、使う度に意識して高い位置に打つようにします。すると段々にあがってくるようになります。また柔軟体操・筋トレなどを併せて行うととても効果的です。
D   当初私の場合は、足元の相手を足刀で踏みつけるイメージで練習していました。

  後はこれを順次高い位置に向けて蹴っていきます。指示か無い時は上段を蹴っておくのが鉄則です。

大きく大きく〜
E 【蹴足の軌道】最重要
足刀蹴の軌道は直線です。体の側面に対してまっすぐ出ます。道場では畳のライン、板場であればバスケット用に引かれたラインなどを目安にするといいでしょう。ラインがない場合は、帯を置いて代用します。
F これが悪い例です。
体の側面に対して蹴を出していますが、廻蹴になっています。Eの動画と見比べて軌道に注目してください。


(動画撮影時は廻蹴をお願いしています)

  EとFの動画で、膝が出ている位置に注目してください。膝は直蹴のように前に出します。横蹴だからと言って膝を横に出していると、、、、膝関節のことを考えれば直線上に蹴を出すと蹴上になりますがな。もしくは、直線に乗らずFのような廻蹴。


■その他の注意点
@蹴の練習を行うときは、蹴った時が終わりではなく復位するところまで気を配ったほうがよいと思います。よく蹴り足を下ろさずに考えに耽っている拳士を見ますが、いかがなものでしょうか。蹴り足を上げたまま余韻に浸っていいのはブルース・リーだけです。

A高い蹴を出す時も出来るだけ上体は寝かさないで蹴れるように練習すること。
B上半身は力まないこと。
C(自分の)視線に注意すること。




足刀蹴は武道家のロマン (過去の2ちゃんねる書き込み)
  直蹴・廻蹴なんて素人でもできる!!(ある程度は) しかし横蹴だけは素人には出来ない。横蹴が出来るか出来ないかこれが素人と武道家との分かれ目だ!! ゆえに足刀蹴は武道家のロマン。
  という熱い書き込みを昔2ちゃんのどこかで読みました。ちょっと納得してしまいました。


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