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【内容】
- 日常的によく行われる(試験でも科目としてよく行われている)運歩に、受や突蹴を付加して行います。
- どのような方向にどのような足運びを行っても、しかっりと「受」そして「突蹴」を行えるようにします。
- 例えば、十字足から逆蹴など、初期は難しいものでも行う必要があります。そういうことが行える身体能力を鍛える目的もあります。
- ここで各種の受と突蹴を組み合わせることで、ほとんどの仁王拳・三合拳をカバーできます。(天王拳は仁王拳・三合拳の組み合わせなのでここでは放置)
- しかも、左右順逆も自然な流れで組み込めます。これらを通して、体を作ります。【関連・参考】法形の組み合わせ
- 何より基本から法形への関連付けが極めて自然。基本は左右行うのに、法形は片方のみなどという不自然な流れを打破します。つまり体も頭も柔らかくするための稽古です。
- 毎回少しずつ各種を行ってこそ吉。全体練習の時に行う。運歩稽古の+αとして行いましょう。
【手順】
- 首座は事前に、運歩後の動作をまず指示する。
- 首座が通常の運歩同様に、移動方向のみを指示する。
- 客座は指示された運歩を行った後、(1)で指示されていた動作を行う。
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具体例)
- 「左前の中段構、構え!!」
- 「運歩の後に、上受、突を付けるように。受け手・突手の順逆はどちらでもいい。」
- 「前」「前」「後」「後」「右に十字足」「左に蟹足」「前蜘蛛足、全転換」「、、、」
- (客座は首座の指示に従う)
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運歩 |
前後左右、蟹足・十字足・蜘蛛足・転換・転身など |
受け |
上受・内受・下受・払受・外受など各種受動作。順逆は通常指定しない。 |
突蹴 |
直突、廻蹴など指定してもいい。順逆は通常指定しない。 |
ex) (運歩) → 上受 まずは受のみを付加する。
(運歩) → 上受 → (蹴) 次に突もしくは蹴の攻撃を付加する。
(運歩) → 内受 これを各種の受と突蹴と組み合わせ、とことこやりまくる。
(運歩) → 内受 → (突)
(運歩) → 直突
……
【ポイント】
- どちらに運歩をしても繰り出せる受けと突蹴を養う。体作り・頭作り。
- 受・突蹴の順逆は指定しないこと、多少の煩雑さは見守る。多様な動きをさせることが大切。
- 当然、左右どちらもやりましょう!!
- 整列してから行う運歩でのみならず、移動稽古(前進・後進)でも行いましょう。
- 通常は連を行わせることが多くなると思いますが、段で行わせることで白蓮拳にも対応できます。
そして当然、これを相対で行います。内容自体は、仁王拳・三合拳そのものになります。しかも左右・順逆・表裏もすべて行われています。
これに通常法形演練で行われている「技のコツ」を解説すればよいのです(コツは左右や順逆が入れ代わっても変わりませんから解説量はそんなに増えませんあたりまえですが)。
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たとえば、『少林寺拳法奥義』には以下のような基本訓練法が記載されています。(記述そのまま) P.169
- 下受け蹴り上げ 下受けしつつ前進後退して蹴り上げ。
- 打ち払い回し蹴り 打ち払いしつつ前進後退して回し蹴りを行う。
- 上受け蹴り込み 上受けしつつ前進後退して蹴り込む。
このように基本訓練の中で、法形同様の形を沢山やるものです。運歩(移動)・体捌・受・突蹴等を組み合わせた基本訓練を行いましょう。 |
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