うーん、動画みつかんないよ。 
　以前中学生の演武動画でチョーうまいのを見たんだ。もうそこらの上位大学生並みにうまい。だから衝撃的だった、ある意味。中学生でも出来るんだなと。まぁ他の武道では中高生で一般に負けない強い選手はいるし、他のスポーツでも中高生で頭角をあらわす選手はいる。てなもんだから少林寺拳法でも当然ありえるんだろけど。 

■演武が画一化してないだろうか
　いま演武といえばほぼ全てが競技演武に浴されていると言っても過言じゃないと思うんだな。道院内の演武会のはもちろん、大学祭のやつとか、大会のアトラクションも。別に大会規定に沿う必要なくない?　どうも、演武といえば、「あれ」だ「あれ」。
　別に「あれ」が悪いといえばそうではないけど、「あれ」は「あれ」でいいと思うよほんとに。でもこれだけ拳士がいるのに「あれ」ばっかりなのもどうもおかしい、と私は思う。もっと幅があっていいのではないのかなと、と私は思うし願う。

　丸亀駅の前に猪熊て人の美術館がある。この人パリに留学した時、あのアンリ・マティスに師事して当時の画壇の技術をどんどんモノにしたけど、ある時マティスに「お前は絵がうますぎる」と言われて爆死。自分の絵を描いていないて突っ込まれたんだね。
　山岡鉄舟の話にこういうのがある。今の書道展は署名を取ったらみんな同じだね。審査員の意に従うように書いてるんかな、つまんねーなー。もちろん書道にも法はある。しかしこんなのでは法に使われているのであって、法を得たとは言わない。書道は己の心の発露だ。だから心を鍛えないといい書はできないんよ。


　中野三崎両先生あたり?で雰囲気がほぼ決まって、30年くらい前に今のノリになって、それが来てしまった印象がある。中学生の演武と高段者の演武に大した差がない。使う技が高段者の技て言うだけで本質的なところに差がない。構成がちょっと凝ってる、とかそういう差しかない。少なくとも、中学生と拳歴40年がおんなじノリの演武なのはどうなのさ。 個性とかオリジナルとか安いこといいたんじゃなくて、ただ自分の内から放っといてもはみ出してくるものもあるでしょて話。

　まぁ大会は仕方ないね、ルールの範囲でしっかりやりぬくのは当然、そのルール内で精錬されるのは極当たり前。勝てる演武をとことん突き詰めればいいと思うよ。でもアトラクションとか支部内の演武まであのノリなのは、なんかとっても残念な気持ち。別に奇抜なことやれて言うてるんじゃないの。
　入門した時はもっとみんなバラバラたったように思うけど、いつしかそれが収斂されて段位が上がるほどできることは減っていって、どんどん少林寺拳法を窮屈に感じて、なんかそれじゃ残念だなと思うのです。


■風格のある、演武
　50年史を読んでいて、たまたま三崎先生の寄稿を読んだ。「風格ある演武」てやつだ。 　
　これまでも「風格のある演武」てのは新聞のほうで読んでたけど、50年史の寄稿を読むとちょっと印象が違った。というか私が勘違いしていたんだな。あの文章の言う「風格」て少林寺拳法の風格のことだとどこか思ってた。でも50年史には明確に書いてある。「自分の味がだせる風格ある演武を目指して」。そうだよね、そうでなくちゃおかしい。なんのための拳法だ。さすがやね御先生。

　あー下手な少林寺拳法が見たい。そ して、したい。

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	剣道には八段戦というものが有り、動画を見ると独特の雰囲気がある。特に残心などに風格のようなものを感じる、気がする。体力の関係もあるのかもしれないが。  とにかく何だかいい感じ。ヤングな試合とはちっょと違ったこういうのを見られるというのは、下の人達の励みにもなるし目標にもなると思う。八段戦では、剣道においては嫌われる防御一辺倒のいわゆる防御姿勢が顕著に少ないというのもデータで出ている。かっこええやん。ちなみに空手にも70歳位上の試合クラスがある。  私は大会においても、もっと高段者やお歴々の演武が見たい。競技という形ではなくそれぞれの自由な発想で後進が少林寺拳法に夢とロマンと妄想ができるようなものが見たい。「あんなことしちゃってあのじじい」、みたいなのが見たい。 上手い下手くそな演武が見たい!! とかいうても、私もすでに拳歴は十余年。上はいくらでもいるとはいえ、学生さんから見ると十分先達だから少林寺拳法の楽しさや素晴らしさを伝えられるようにならないといかん。私が八段になるということは無いだろうけど、70歳くらいになっても乱捕りで学生できるように頑張りたい!!と思います。