トップ > コラム&ノート > 現代少林寺のMissingLink2

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 ミッシングリンクといいますと、何を言っているのかといいますと、つまり何と何のリンクが喪失されているのかということですが、それは主に法形と乱捕りのリンクでしょうか。
 基本・法形・乱捕り・演武が少林寺拳法の修練項目の大別となるわけですが、それそぞれはそれぞれと直結しており、けっして基本と乱捕りもしくは演武が法形を媒介しないといけないものだとは私は考えません。またそれぞれが双方向に連絡するものであると考えます。

 少林寺拳法の修練は法形が主だと思います。法形に入る経路は基本からだけではなく乱捕りや演武からも可能であると思います。つまり新入門にたいして、血気旺盛でかつ本人が望むのであればまず乱捕りから教え、大会を視て入門する者あれば演武から入る、そのような指導経路もまったく自然に行えると思います。血気盛んなのはボコって関心を高めさせてから法形をやんなさい。蘊蓄も真面目に聞くから。少林寺拳法の多彩な演武を見てきて者にはまず少林寺拳法の技術の広さを簡単な演武で実感させてやんなさい。できなくていいんです、そこで法形の話になるんだから。

 別に少林寺拳法の法形てステキです、完璧ですとか眠いこといいたいわけではありません。形稽古なんてのは、人類がどこでもやってる知識のパッケージ化による伝達手段の、ありふれた一つです。程度の差はあれ形稽古自体は避けて通れません。指導者としてはそのパッケージにちゃんと価値を乗せられるかてのが大切です。形骸化した薀蓄なんてお断りです。当たれば効くとか、本気になればとかとか怪しい過程は若者には退屈なだけです。形稽古の価値とは、その定型文がいかに適用できるのか、その適用範囲はいかほどか、ということです。科学の公式・定理と同じです。適用範囲が広いほど価値が高いんです。

 つまるところこのページで何が言いたいかと申しますと、少林寺拳法は法形演練が根幹である、ということです。そして昨今の法形は実に狭いということを私は言いたいのです。


 昨今、法形演練が形骸化しているという実感は多くの人が感じているところであろうと思います。図式化するとこんな感じかなと。あくまでイメージね。本当は何本か黒線を無くしちゃおうかとも思ったんですけど一応付けと着ました。さてどこを消そうとしたんでしょう?




 大切なことは、それぞれに壁が無いこと。不二(ふたつならず)ということ。地続きであること。線形であると言うこと。


法形と乱捕り
 実は私は「乱捕りなんかしなくてもいいよ」とか言うときがあるんです。まじで。こういうのは学生拳士からどうやって乱捕り稽古するべきかみたいな相談を受けたときに、言うことがある。
少林寺拳法には格闘技格闘技してないのが好きなんて人が結構います。温いこと言ってんじゃねーとか思っても事実であります。そんで大学拳法部にもそれなりの数がいるんですわね。女子ならともかく男子にもいます。本当はそんなのはほっときたいんですが、そうも行きません。そういう人が先輩なら後輩が上記のような質問してくる。ちょっとかわいそうになる。
 多くの場合、どうやって乱捕り稽古を練習に組み込んでいくかという問題に対して、限定乱捕りなどが提案されるわけですが、このように乱捕り稽古を法形に近づけていく方法もありますし、法形を乱捕りに近づけていく方法もあると思われます。そして後者の方が乱捕りに対してアレルギーのある者であっても比較的容易に取り組めるのではないかと考えているのです。法形(連)

 法形は狭い。内受突といえば攻者左前上段逆突、守者左前内受して逆の中段突。これだけだ。
かつての科目表には、(裏)たどか(表)だとかいろいろな指定があった。科目表を改正したときにそれを本部は消した。おそらく「当然左右表裏くらいするだろう」という判断があったのではないかと思うが、20年経ち実際はやらなくなった。やるのは試験用のひとつだけになってしまった。本部もこれはまずいと思って科目表の改定を始めている(もちろん理由は他にもたくさんあるだろうが)


法形と基本
 試験に出ない基本項目もほとんどされなくなってしまった。少林寺拳法の多様な当身は失われつつある。


 丸廉メンツは乱捕りをテーマとした集まったのが最初ですが、それはあくまで表面的なことであって、その目的は「少林寺拳法このままじゃやばくね?」というようなことであったと思います。
先日あると







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