トップ > コラム&ノート > 「宇宙の平和」と「愛てなんだ」の動画について

 一ヶ月前(2010/12)に、以下の動画をアップしました。

古い少林寺拳法の動き、かな
「宇宙の平和」編
古い少林寺拳法の動き、かな
「愛てなんだ!?」編


 まぁこんな感じ。Youtubeサイトには以下の様にコメント付けてます。
たぶんこれが、「古い」であってると思うけどw 撮影は2000年だけど、動き、がね。
別に古いのがなんでもいいとか言う訳ではないけど、これはなんかの参考になるかなと。私はこの土っぽい美しさが好き。剛法も柔法も。


人によっては「これは少林寺の動きではない」と思う人もいるかも知れない。でもこの動きを文章や言葉にすると、不思議なくらいいつもの内容になる。むしろ普段の説明をそのままやればこうなるのではないかと思う。

 まず念のために書いておきたいのですが、私はこういった動きこそが「本当の少林寺拳法の動きだ」とか、「これぞ少林寺拳法の最高峰だ」などというつもりは毛頭無いのです。「本当の〜」なんてのは退屈な言葉です。「最高峰か」というと、まず本人がそれを認めないでしょう。
 ただ私の手元にこの動画があったから、そしてアップしやすい理由があったのです。こちらの先生は既に亡くなっております。私も斎場では涙しました。動画は私と親しくしてくださっている直弟子の方から「勝手に使ってくれ」といただいたものです。不遜ですが、先生が亡くなられているという点と、「勝手にしてちょ」ともらったので気持ちよく勝手にアップしてしまいました。先生すいません。でも先生も許してくれると勝手に思ってます。豪気な方だから。あの世で殴られるかもしれないけど。
 本当はもっとたくさんの先人たちのいい動画もアップしたいのですが、やっぱり生きている方はあげづらい。こんなこと書くと、動画のために早く、、、みたいな不謹慎な発言となってしまうかもしれませんが、もちろんそういうつもりではないのです。
 ただ前述の通り、この動画を持って「これこそが少林寺拳法」と言いたくないので、たくさんのタイプをうっぷできればいいのにと思っていることは偽らざる事実であります。

 個人的には、私はこの動きが一番好きなんですけどね。ままこれは好みです。喧嘩ばっかりしてきた昔の先生方の動きて、、、渋いよねぇぇwww


●この動画で見てほしいところ
Youtubeの方に、
>昔はこういうシブイ動きをされる先生が大勢おられましたね。
というコメントを付けていただきましたが、そう、私もこういう動きの人はたくさんいたと思っております。
 どういうことを言っているかというと、
上半身の柔らかい動きです。そしてそれを支える安定した腰また強い下半身。古い古いとか言っておりますが、現在も日本各地にまだこのうよな動きをする先生方、またその門下生の方々が多数存在していることも存じております。しかし減少傾向にあると感じています。そして処によってはこうい動きをすると「少林寺じゃねぇ」と言われる場合があるとも認識しています。こんなこと言われなきゃいけないほど、上半身やわらかはまずいんでしょうか。私はまずいとか言われてもやるけどね。


 2010/10に本部開催の「武専特別講座」で山崎校長も仰っておりましたが、確かこんな感じでしたかね。

     
「最近は〜こう、くにゃっとよける人が減りましたねぇ」

柔法の流れで仰っていたのですが、これに関しては、2011/2月号の『月刊秘伝』の少林寺拳法特集において以下のように「復原力」という言葉で掲載されておりました。剛法柔法ともに書いてあるので動画と合わせてみるとわかりよいかなと。ちょっうどええわ〜



  

詳しくは購入してくださいまし。動画に違和感を感じた人はこの復原力て言葉を頭においてもう一度動画を見てください。クニャッとよけてヌルズバッと反撃するてことですね。


 これは私の育ちが悪かったのかもしれませんが、、いや武専でも言われたしなぁ、例えば内受突は、
  • 拳一個分だけよければいい。
  • 大きくよけるのは無駄な動きだ。
  • 大きくよける、それは自分が崩れているのだ
みたいなことをあちこちで言われてきました。しかしこの先生の場合、上半身をかなり大きくよけているのに決して崩れている、そんな不安定さはまったくありません。むしろ力強い。上半身を曲げることが崩れることなのでしょうか。
 私は入門直後からして、相手の攻撃に対してはまず顔でよける、そして次に受け手だと習いました。しかし法形になると体を拳一個分…とか言われて。皆様はどうでしょうか。しかし昨今の拳士の動きは体捌きが小さい。いやむしろ無い場合も多い。乱捕り稽古やってるかどうかはここがひとつのチェックポイントであるように思います。ちょっとでも体捌きが自然に出る拳士は痛い思いしてる人です。他流様を見回してもスパーリングや試合をしているところで体裁き無い人なんて皆無です。むしろ体裁きしない人で強い人なんて見たこと無いくらいだ。まずいない。

 ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、こういった動きはそれほど嫌われるべき動きなんだろうか。私は大きな体捌きが好きです。こんな私の個人的好みのためにこの動画をアップしました。でも知ってほしい。上半身を倒すことがイコール崩れているではないことを。そして乱捕り稽古を始めたい拳士は、全身を存分に使って避け、そして叩け。たとえ「あんなの少林寺じゃないよ」とか陰口叩かれても。



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