トップ > コラム&ノート > 演武に少林寺らしさとかいらん

 

 少林寺拳法が単なる武道でもスポーツでもない、らしいけど、競技としてやる以上はルールがあるんだからまぁ、ルールに則してやらないといかん。今回はそんなお話。

 

ルールの中で最大限のことをする
 ルールというのはとても強い力を持っていて、流派の特徴すら決定づけてしまう。少林寺拳法で競技といえばまず演武だ。昨今「演武」といえばイコール「競技演武」みたいな認識なのが気に食わないが、そうなってしまうほど、ルールの力は強い。

 競技演武で大会に出る皆さん、はっきり言って勝てる演武をしましょう!! 当たり前だろて?うん、あたりまえだね。極端に言えば勝てるならば、

  • 実戦性とか
  • 風格とか
  • かっこよさとか

そう言うの全部捨てていいから。他にもなんか演武に求めたいもんいろいろあると思うけど、競技ではそういうのを最初から捨てていい。あるにこしたことないかもしれないけど、入れないほうが確実なら、力いっぱい捨てましょう。
 失敗しにくい構成、高得点が出やすい構成を全力で追求するべきです。前年に優勝した組があるなら、全力でパクれ。迷わずパクれ。それでいい。

 伝統空手だって、試合のルールがでた時「あんなの空手じゃない」て散々言われ今でも言われることはあるらしいですが、30-40年もやってるとそれはもう空手の大きな一部になっている、それを否定できる人はもういなくなってるし、実際強い人大量に生み出してます。空手を前進させた。
 ルールの中で戦うということは、そのルールで許される範囲、たとえそれがグレーゾーンであっても黒でなければそれを最大限にやって勝ちに行くということですわ。それが空手らしくないとか少林寺拳法らしくないなんてのは、敗者の戯言なんですよ。やった奴が勝つ。勝つから皆やる。自然とそうなる、好き嫌いを得ずそうなる。ルールとは真強い力がある。
  結局誰が最初にやるかてだけで、そのやり方が有利なら、いずれ皆やるようになります。

 学生さんの演武を見て、愚痴っても仕方ないよ。むしろそれは学生さん可愛そう。もっとほめてやれ。めっちゃ練習してるよ。競技演武自体には私も思うところはあります。だれだってあるだろう、学生さんだっていろいろ考えてるだろう。でも競技で出る以上はそんなこと責めらたくねーだろうし、勝てる演武を追求してほしい。

 これはずるいことじゃないよ。だってルールで認められてるんだから。空手では現在でもよくルールが改正されてます。柔道だってそうです。そして空手らしさ柔道らしさ、より望ましい空手より望ましい柔道、そういうことを追求する中で、新しい空手新しい柔道が生まれるし、柔道ではすぐに新しい投技が出てくる。日本国内では常識だと思ってたことを海外勢に覆されて、負けまくってるからね。みんな勝つために全力だよ、海外も国内も。

 スポーツの世界は勝ってなんぼ。開祖はこれを嫌ってたのは分かってる。でもこれから生まれてくるものたくさんある。少林寺拳法の大会はルールが明確な競技としてやってるんですよ、開祖存命中からね。

  ルールはこれを上手く使えるか・下手に使われるかの重要な要素で、ルールを決めるのは組織なので、ここで流派の特徴として出てくるわけだ。少林寺拳法らしさを出したければ、組織としてはルールを上手くつくる、個人としては競技以外の場所で表現すればいいの。ダメなら部内で好きなルール作ってやってみろ。運用法もだ。それくらい自分でやれ。空手はみんなやってるぞ。統一ルールとローカルルール、複数持ってるぞ。

 選手、特に学生さんの演武が気に食わいないというおっさんが多いけど、それはそのおっさん世代が決めたルールのせいです。彼らはルールの中で全力でやってるだけです。

 

運用法のこと

 いまは2015年の6月ですけど、いま新しい面ができて私はホクホク。あの公式フェイスガードはやっぱり乱捕りには向かない。学生さんから順次切り替わってるみたいだけど、いずれれあれが主流になるのかな?

 胴も早く改正すべきだと思うけど、公式フェイスガードと二重胴はガバガバ過ぎる。間合いが曖昧になりやすいし、体捌きが甘くなる。ガバガバな分なんとなく守者有利な気もするけど、防具のせいで有利になっても仕方ない。

 んでルールだ。これは伝統空手のやり方を丸パクリすることを勧める。ノックアウトしないルール・ポイント制のルールなら伝統空手が間違いなく突出してる。精錬されすぎてる。めっちゃ強いぜ。しっかり伝統空手の戦い方を研究した人が勝てるよ。中段蹴は膝ブロックに任せてもいい。jkFanとか読むのいいと思うよ。法形にも役立つ事いっぱい書いてるし。

 そんなのイヤだー、少林寺拳法なのに!!て思うだろ? 私も思う。だから早く少林寺拳法らしさとやらが活かせるルールになることを望むね。今のルールが少林寺拳法の体系を生かしきれてないということは皆、感じていることだろう? 仕方ないよ、今も少林寺拳法は黎明期なんだよ。 

 ただ過激なルールにすればいいというわけではないしね。これまで途絶えていた自由攻防の修練体系のことを考えればロースタートは必要だし、現在の進め方は間違ってないと思うよ。
 当分は各自で自分で考える少林寺拳法らしさのためにそういう乱捕りをすればいい。ただ、試合は違うよ。勝つために最大限やるんだ。他流試合に出るなら、そこのルールを研究して勝てる戦い方をしなくちゃいけない。

  その最大限のパイを求める姿勢と蓄積が必ず少林寺拳法の糧になる。少林寺拳法を太く強くするよ。少林寺拳法というスタイルを必ず前進させる。少林寺拳法はそれくらい飲み込める体系なんだよ。わざわざ少林寺拳法を狭くするんじゃねぇぇぇ!! 自分の技を狭くしちゃいけない。

 現状物足りないなら他流のオープン大会に出るのもいいだろう。けっこうたくさんあるよ。




  このページ名は,「演武に少林寺らしさとかいらん」です.ご意見・ご感想・ご要望をお寄せ下さい.下の方法でお願いします.
●掲示板に投稿してみる.
●管理人「615期生」にメールする.
●2ちゃんに通報する.
おそらく上に行くほど返答が確実です.
 印刷して飲み会や練習のネタにする.
 

トップへ
戻る