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●しゅーじ 題名:演武と乱捕り 投稿日 : 2002年11月4日<月>20時59分/埼玉県/男性/20才
 
演武と乱捕り・・・いまいち関係があるのかないのか実はよくわかりません・・・やはり全日本学生大会で最優秀をとってるところを見ると確かに闘ってるように見えるのですが、乱捕りって法形に必ずしもそわなくてもいいのでは?じゃあ正確さや表現を求める演武にはどういう関係が・・・?12回目のオフ会は演武をやるみたいなので絶対いきますが、どなたか演武と乱捕りの関係性・有効性などを教えていただけると後輩に伝えれて自分のためにもなりますので教えてください!!

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 Res:Syami 題名:ふむふむ? 投稿日 : 2002年11月6日<水>14時50分
こんにちは、しゅーじ君。私も審判する機会は多々あります。でも、基本的な審査の基準は段外だろうが、四段以上だろうが、余り変わるものではありません。剛法ならば当たれば確実に効く攻撃をちゃんと防御、反撃しているか?柔法ならば守法が正確に出来ていて技がちゃんと効いているか否かです。
そしてこれらを実現するための歩法、構えは理に適っているか?
これらが出来ていてやっと減点が「0」になります。有体に言うと私は殆どこの辺、つまり「基本」しか見ていません。「構成」等は出来ていて普通。無理なモノは減点の対象にしかならないのです。個人的には技が効いてもいないのに自ら大きく「飛んで」いる演武は「大幅」に減点しています。
演武の評点を高くしたければ、基本を正確、忠実に練習すると良いですよ。
この場合の正確な「基本」と言うのは上記にも記したように
「当たれば必ず打ち倒し、また打ち倒されるような攻防を行う事。」です。
私達は「武道家」ですから(少なくとも「舞踏家」ではない。)動きには「美」以前に「威」が必要であると思っています。
そしてそう言う演武練習は乱捕り、護身にも必ずやフィードバックされる事でしょう。

 
 Res:ビスキュイ 題名:なるほど 投稿日 : 2002年11月6日<水>09時52分
>しゅーじさん
 気持ちはとてもよくわかりますよ。私も時々大学の後輩を指導する時がありますが,目標に向かって努力する姿というのは素晴らしいものですよね。
 衆敵については,一度防具をつけて実際に2対1で乱捕をやってみると面白いですよ。私も3級審判員の資格は持っていますが,結局のところ演武であっても採点基準は「そんなやり方ではやられてしまうだろーが!!」という状況では減点されるわけですから。乱捕から演武へのフィードバックは有効だと思いますよ。頑張って下さい。

 
 Res:しゅーじ 題名:ふむふむ・・・ 投稿日 : 2002年11月6日<水>01時44分/埼玉県/男性/20才
かなり参考になりますねえ・・・これはオフ会いくっきゃないですね。正直自分は演武を乱捕りに生かすというよりは乱捕りでの効果を演武に活かしたいんですね。学生で少林寺やってるからにはやはり大会で賞をとるというのも立派な動機だと思うんですね。一回くらい最優秀とりたいです。とくに衆敵で。

 
 Res:70’年代拳士 題名:演武と乱捕りというよりも・・・ 投稿日 : 2002年11月5日<火>21時53分/沖縄県/男性
>しゅーじさん
初めまして。AUで励んでいるものです。
ビスキュイさんが“法形や演武を行う際には攻者の攻撃は絶対に相手を打ち倒す!!」というつもりで行わなければならない”ということが大事ですね。我々の時代は、ニカワを厚く塗った竹製の胴か、剣道のファイバー胴を使っていましたが、突き込みと蹴り込みを丹念にしていました。攻撃も正確さと共にフルパワーで当てる稽古が重要でした。それをもって乱捕りや演武をしていましたので、自ずと危機感がありました。
そんな中で制御法を学んでいき、寸止めでもしっかりした演武が出来るようになったと思います。
こちらでは表演大会はありません。ほんとうに使えるか使えないかという世界でみんな稽古しています。いざとなったら躊躇は出来ません。

 
 Res:ビスキュイ 題名:演武と乱捕の関係 投稿日 : 2002年11月5日<火>13時06分
>しゅーじさん
 初めまして,丸廉メンバーのビスキュイと申します。さて,演武と乱捕との関係ですが,私は「大いに有り!」と考えております。実は私自身も「法形や演武と乱捕は別なんじゃないか?」「形をいくら練習したって乱捕はうまくならないんじゃ…」と考えていた時期もありました。しかし今ではそうではありません。法形や演武は乱捕技術の向上にも必ずプラスになると考えております。
しかし,そのためには法形や演武を「正しく」行う必要があるのです。ここで言う「正しく」とは単に「手順どおりに行う」という意味ではありません。詳しく書くと長くなるので詳細については当掲示板の「現代少林寺のMissinnglink」を読んでいただきたいのですが,最低限絶対に必要なポイントは,法形や演武を行う際には攻者の攻撃は「絶対に相手を打ち倒す!!」というつもりで行わなければならないということです。これができておらず,単に手順どおりに形よく法形や演武ができることをもってよしとしてしまったら,確かに何の役にも立たないものとなってしまいます。乱捕とは言っても全く何の理も伴わずただ単に殴り合っているわけではないのです。
自由に攻防を行う中にも「原理原則」があるのです。法形や演武は単に形をなぞっているわけではないのです。少林寺拳法の原理原則を体得するために行っているのです。法形演錬や演武で体得した原理原則は乱捕にも活きてくるのです。
 ぜひオフ会にも参加してしてみてください。お待ちしております。

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