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●70’年代拳士 題名:内旋、外旋について 投稿日 : 2002年11月2日<土>06時07分/海外/男性
 >鳥さん
内旋、外旋について一言。
これは鉤手に限らず、受手にも通じるので剛法とも関連があります。一般に受は単独で使いがちですが、内受〜内押〜押止〜払受〜(手を返して)〜掬受〜再び内受という内旋の軌道、上受〜外押〜掬受〜(手を返して)〜再び上受という外旋の軌道、を利用することによって強い打撃をブロックして止まらないで相手を崩すことができるようになります。
相手の体勢も内旋もしくは外旋で崩していきますので、鉤手しながら崩すのと同様です。
話は違いますが、剛法の練習で連反攻中に上段直突の代わりに“目打”を入れると、間合いが変わり、しかも虚実のチャンスをつかむことが出来ます。“裏手打”は通常の練習では構えずに脱力した体勢から打ち出す練習をしていますが、連反攻練習中に入れるとさらに効果的かと思います。



 Res:Syami 題名:どういたしまして 投稿日 : 2002年11月5日<火>23時29分
>70年代拳士さん、ビスキュイさん、鳥さん
この種の外旋、内旋を伴う動作(太極拳では「纏糸」と言いますが)は剛法では白蓮拳系の法形に多く見られますね。燕、千鳥、三日月、半月、虎倒等々。
これらの技法には太極拳で言うところの「貼」(字が違うけど)の思想もあります。
もし、興味があったらいつかオフ会ででも検証してみましゅう。
いやぁ、しかし「四本角手」ですか。懐かしい名前を聞いたなぁ。
最近始めた人は知らないでしょうが、これは「よんほんつので」と読みます。
板東先生がよく使われていましたね。人を「打ち」落とす時に。

 
 Res:70’年代拳士 題名:失礼しました 投稿日 : 2002年11月5日<火>21時59分/海外/男性
>Syamiさん
お名前をSymaiさんと打ってしまいました。失礼いたしました。
オフ会もうすぐですね。
発展をお祈りします。

 
 Res:70’年代拳士 題名:おぉ〜です 投稿日 : 2002年11月5日<火>21時24分/海外/男性

>Symaiさん
「単云手(運手)」、またの名を「大纏糸」
おぉ〜です。丁度ビスキュイさんへ返信のカキコをしていて気づきませんでした。
ご教示ありがとうございます。太極拳も合気道も習った経験はないのですが、どうもなんだか共通点があるのではと感じていました。
その昔、“柔的剛法”“柔的柔法”という言葉を道院で習った記憶があります。
私はこちらで、ぎっくり腰とある病気で両手掌・指の皮膚が崩れてしまった経験があり、余計に無理のない技術を演練するようになりました。

 
 Res:70’年代拳士 題名:内旋・外旋ふたたび 投稿日 : 2002年11月5日<火>20時18分/海外/男性
>ビスキュイさん
燕返・千鳥返の内受からの手刀切や目打も円運動ですよね。変化で外受段突の際の外受〜輪突も円運動です。触る受手、円運動で粘着しながら相手の体勢を崩しながら反撃ということでしょうか。太極拳の推手に近いかなと思います。合気道の基本稽古にもあるようです。
腕の運動のみならず体・足さばきも同時に併用して行うべきです。
身につけた技術は必ず実戦でとっさに出ます。
数年前のことですが、いきなり殴られかかって出たのが“上受突の動き”でした。中段突の代わりに、相手のズボンの中に四本角手を突っ込んで、相手が引いたところを、もう一方の手で熊手でもって押し上げながら、さらに千鳥足で突っ込んで倒しました。後頭部から落ちたので気絶させてしまいましたが、勿論あとで整復してあげました。相手は100キロほどの体重でレスリングの経験もあり、実戦経験豊富なAU人でしたが、円運動と崩しを使うと簡単に倒すことが出来ることを実感しました。(実は隣家の親父で、その後、義兄弟の契りを結び円満に解決しました)

 
 Res:Syami 題名:云手(運手) 投稿日 : 2002年11月5日<火>18時09分
>内受〜内押〜押止〜払受〜(手を返して)〜掬受〜再び内受という内旋の軌道、
>上受〜外押〜掬受〜(手を返して)〜再び上受という外旋の軌道

この動作は陳式太極拳では「単云手(運手)」と言います。
またの名を「大纏糸」とも。陳式太極拳で一番初めに学ぶ動作です。
この一連の動作の中に、貼(くっつく)、走化(力を流し消化する)告(体当たりする)
肘(肘で打つ)、リョウ(打ち上げる)、ピ(切り降ろす)、搬(受け流す)、提(持ち上げる)等の動作が含まれています。
ポイントは「手を返して」の時に明確に出てくる「纏糸」つまり螺旋状の「捻り」の動作、これを全身を強調させて行う事ですね。もちろん呼吸も配合させます。

 
 Res:ビスキュイ 題名:おぉ! 投稿日 : 2002年11月5日<火>17時24分
>70’年代拳士さま
 内受〜内押〜押止〜払受〜(手を返して)〜掬受〜再び内受という内旋の軌道、上受〜外押〜掬受〜(手を返して)〜再び上受という外旋の軌道、を利用することによって強い打撃をブロックして止まらないで相手を崩すことができるようになります。

目から鱗が5〜6枚落ちました!!早速道院で試してみたいと思います。

 
 Res:70’年代拳士 題名:本質に近づいてまいりました 投稿日 : 2002年11月3日<日>08時16分/海外/男性
>太極拳?
私がSyamiさんに心惹かれたのは、太極拳の術理と合理性を少林寺の修行に取り入れられているからです。丸廉の皆様も積極的に様々なものを取り入れて前進して行こうとされているので、私も参加したいのです。
拳士の一人に北京に17年間在住されていた日本人女性がいます。娘さんと親子で入門されました。彼女は日本では大学時代に空手、北京では太極拳と長拳を学んでいました。太極拳修行時代の或る日、地下道場に連れて行かれ、そこで初めて武道としての太極拳を見たそうです。その彼女から私達の柔法の仕方が似ていると指摘されました。彼女は残念ながら今年初めに交通事故に遭い、むち打ち症がひどくなって、現在は療養中です。
>小柄な人間vs大柄な人間
黒帯のAU拳士数人は警備の仕事をしています。みんな小柄です。仕事柄、実戦に遭遇することが多く、たいへん研究熱心です。実際に暗闇でいきなり強力なスポットライトを浴びて蹴を入れられてのびてしまったとか、大柄な酔っ払いを取り押さえようとして逆に壁に押さえつけられ、何とか警備員3人で対処したとか、非常に危険な状況下の経験者ばかりです。
一言いえるのは力に力では対抗できないということです。剛法で腕がぱんぱんに腫上がらない技法を我々は常に考えて実践しています。

 
 Res:鳥 題名:太極拳? 投稿日 : 2002年11月2日<土>22時48分
自分には勿体無いほどの高度な指導、ありがとうございます。
ゆっくりと動いてみると、まるで太極拳(詳しくないのですが)のような動きになりますね。
もうずいぶん前になってしまいましたが、故 B先生にお会いしたときに教えていただいた技に、まさにこのような動きが含まれていたのを思い出しました。
ガチガチに手足を腫らせるほどの剛法も嫌いではないのですが、自分は小兵でパワー負けしやすい(並みの女性よりも小柄かも)ので、こういった [粘っこい|とまらない] 動きを身に付けておくと、大柄な人との運用にも役立ちそうですね。


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