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●法界定印と結手
仏僧のもっともポピュラーな印(印相・印契)として、左の写真のような
法界定印
(ほっかいじょういん・ほうかいじょういん)呼ばれるものがありますね。
法界定印は座禅のとき用いられるため座禅印、禅定印、定印などとも呼ばれます。親指以外の4本の指は右手が上と左手が上の二種類あります。法界定印は衆生を表わす左掌
(五本の
指は五大を表わす)
の上に、仏を表わす右掌
(同じく五指は五大を表わ
す)
を重ねる事によって、仏と衆生が一体である事を象徴する印相であるという。
大日如来なんぞは法界定印を結び、五仏の宝冠を戴くきらびやかな菩薩形なんだと〜。
Google検索「法界定印」
まま、仏僧の印にはこれ以外にもたくさん印がありますが、現在、拳士はこの法界定印をはじめそれらの印は結びません。
(昔は外縛(指を外にして組む)
の「独鈷印」を結ぶ事も短時間の坐禅や整法、活法を行う時に
あったらしいです)
何故でしょうか? ここでは法界定印を例として結手について見直してみたいと思います。
なおこれは一解釈なのですよ(つ´▽`)つ
法界定印が拳法に向かない点とは、両手の親指が露出していることです。親指が露出していると左図のように、捕られてしまいます。何がピンチって、彼の片手で、我の両手が制されてしまう点です。
だから、結手は親指を隠している、守っているのです。
●結手
さて、左の写真がよく見られる結手構えですが、上のような理由を追求するならば、更に改良の余地有りです。というのもこのような形、手首が死んだ形ではまだ親指が捕れてしまうからです。
手首が死んだ状態だとこんな風に捕れてしまいますね。親指の方に相手の手がズブズブ入って来て捕れてまうのですな。
そろそろココらで一言。「初めから、捕られるなよ!!」とかは言わないでね。ベストを尽くすことに楽しみがあるわけで。捕られちゃったの!!
そんなわけで、ショウリンジャーが好きな「手首を活かす」ですね。相手の手が入ってこないようにしませう。なんせ「結手」とは「構え」なのです。
●法界定印と結手2
ツー
〜国産最高級まつたけパンチ
先にも書きましたが、親指捕られるてーことは、「彼の片手で、我の両手が制されてしまう」てーことですね。
指が入らなければ、指が捕れなければ腕を捕る。親指ではなく腕をとられた場合は、いかが? ですが何か?
でも、この場合なら「彼の片手で我の両手」ではないので、反撃ができます。反撃がしたい!! というわけで両手を捕られたくないのです。
「国産最高級まつたけパーンチ!!
(長げぇよ)
」
●おまけ
さてさて、ついで?だから、もう一つ。
結手も構えなのだから、直立してるのはどうかと思います。
写真で言えば、左が
( ゜Д゜)ゴラァ
で、右が
( ・∀・) イイ
かと思います。ポイントは、
・活きた手首
(ミスった。両方の写真で活きてます)
・直立してない、膝をやや落とす。
です。しかし膝をやや落としていても、長時間立っていられないようなものは不可でしょうね。昔は横から見ると平仮名の「く」に似ている事から「くの字立ち」と言われていたそうです。
▼メールをいただきました。
結手構の手の握り方は、原則として右手で左手の親指を握ります。開祖の説明によると、日本人の七割くらいは右利きであるから、右の拳をできるだけ使わないようにという戒(いましめ)の手として左手で押さえておくのだとのことでした。
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