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  先日,掲示板にアップルさんの熱い書き込みがあったので,そのノリで原稿書いてくれ!! と頼んでみた.数ヶ月いろいろと昇段試験についてはよく話していたので,ここらいっちょ一つにまとめて吐いてもらおうと,思たのです.ふっ,一つ原稿Get!! 一月くらいまって〜とか温いこと言い出したので,試しに「こういう文章は勢いで書くんじゃ( ゚Д゚)ゴルァ!!」と言ってみたら,即日で文章が送られてきました.( ̄ー ̄)ニヤリ.熱いぜアップルくーーーん!!!

合掌

  最近やる気のある試験を控えた見習の拳士から毎日のように技や基本についての質問メールをもらう。それに答えるのも修行だと思い、今まで習ったこと勉強したことを脳内フルスキャンして必死に返信している。どうやら見習い拳士は皆少林寺にハマリこんだみたいだ!うれしい。
  ふと自分の3級試験を振り返ってみる。そのころはまだ各道場での昇級試験だったわけで私が所属していた道院では試験の一週間前に道院長による仮試験が行われる。道院長はかなりの古株拳士。県連の先生方はだいたい弟子ではなかろうか。ゆえに本番よりも仮試験のほうが厳しいのです。学科試験はこのとき、白紙を一枚手渡され口頭で出題される。
  実技は基本はもちろんのこと3級科目法形全部見られる。しかも左右。そして鎮魂を全部覚えているかの暗記試験もこの日に行われた。大変きつかったのを覚えている。その日は直に道院長が手をとってくれてミチーリ指導してくれるという見習にはありがたい一日でした。
  本番日、試験をみてくれたのは道場長(現役警察官)。カナーリ厳しかった。試験を受けたのは私(当時学生)と高校生二人。結手構から激がとぶとぶ・・。
「そんなんで茶帯になれるとおもってんのかー(#゚Д゚)ゴルァ!!」
「そんな突きでは犯人はゆるしちゃくれんゾ!!」
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
  本人はギャグで言ったつもりだったそうだが、3人ともそんな余裕もなく、現役警察官のお言葉としてドッシリ重くプレッシャーとなったのでした。試験は科目表の試験要項とおりに実施され、受けたのが3人だったので私は二人の高校生のために試験科目を二回やった。(つまり二倍怒られた。。)
  うまくできなかった技に対しては厳しく指導が入った。道場長が守者となり見本をみせる。容赦ない反撃と連反攻が入る。ギャー!!(このとき少林寺ってこんなにすごいのねと思った。)あまりの厳しさと、痛さで久しぶりに涙がでた。二十歳過ぎで泣かされるとはおもわなんだ・・・。横では高校生が痛さで悶絶していたけど・・。その日のうちは合否がわからない。ドキドキしながら床についた日でした。
  次の練習日、道院長法話の後に合否通知。全員合格!とてもうれしかった(゚∀゚)法話では
「見習がこんなに上達して茶帯になった。有段者は何をしているか!?すぐに追い抜かれるぞ?」
と激を飛ばしていた。練習後に先輩に
「茶帯になったからにはもう初心者ではない!」
というお話を聞かされた。茶帯としての突き蹴り、行動、精神、ともにそのように見られるようになると。そして
「これでやっと乱捕りに参加できるな!」
と。うれしい一言だった。見習は基本的に別メニューだった。乱捕りにおいては見取り稽古オンリー。この一言でやっと仲間として認めてもらえたような気がした。

  1週間後、茶帯を貰った。3人とも全員の前にでて白帯をとり道院長から帯を受け取って茶帯をキュっと締める。一歩だけ黒帯に近づいたんだなーと思いました。受かった3人で
「俺ら少しは強くなれましたかねー?」
「いやいやこれからっしょ!」
「んじゃーとことんやるしかないねー」
と盛上がっていました。試験を見てくれた道場長が声をかけてくれた
「どうだ?うれしいだろう(^^)ニコニコ」
(結局この高校生二人は受験戦争に巻き込まれ、私が二級になったころには拳士表から名札が消えていた・・シクシク)



  それから初段までの試験は厳しくしていただけたことにとても感謝している。とくにこの3級試験が厳しく、且つ頑張って受かったことが少林寺にハマり込んだ一因であることは間違いないと思う。ちなみに2級の時は仮試験で一回落ちた。(だってずっと試験一人だったから相手が赤卍だったんだもん、あんな早い突き蹴りで技なんてできないよぅ・・)
  もう一つ、ちなみに当時赤卍は8人ほどいたかな、ほとんどが3段でした。ここまでだとたいしたことないと思うかもしれないが彼らは10数年以上3段だ。もう一ついうと彼らは2段を10数年やっていた。仕事の都合やいろいろあったのかもしれないが、ほとんどがきちんと練習に出ている。昇段が遅いのは道院長の考えかもしれないけど。人格、実力ともに赤卍だ。その辺の参座日数だけの
なんちゃって垢卍
と一緒にしてはいけない。年数をかければいいという問題ではないが、そこまでの実力を身につけるためにそれだけの努力をしたのだろう、想像を絶する。ただひたすら基本を練っていったのだよ、っていつも先輩が話をしていた。昔はみんなそんな熱い時代があったんだよーと(昔というのが悲しい。。)
  そんな先輩らに囲まれていたからこそ私の昇段試験はドキドキしながらも自信を持って受けることができた。偶然にもとてもうまい拳士と組むことになったので全力で試験に臨むことができた。他の拳士はボロボロだったなぁ。入門時にいた級拳士の先輩、10人くらいいたかな。すでに昇段試験を控えた先輩一人を除いて他の先輩を全部追いこして黒帯になった。少林寺へのハマりようがわかっていただけると思う。とにかく楽しくてたまらんかったなぁ。



  転勤になり、関東の方の小さな支部へ転籍してきた。支部長が
「参座はもう足りてるね、秋にでも二段受けてね、実力的には大丈夫だよ」
ガ━━(゜Д゜;)━━ン!
他支部は昇級・昇段が早いとは聞いていたけどこんなに早いとは。。と思いました。予想ではあと2年後くらいかと。
  初二段の次期が余りにも短いと大会とか長く楽しめないなぁと思います。あまり実力が変らないうちにあの殺伐とした3段以上の部へ出ろと?あまりに無謀。もっとやっておくべきことが沢山あるんじゃなかろーかと。以前先輩に
「初段のうちに沢山のことを学び、鍛え、最強の初段になれ!」
って言われたのを思い出す。少もない拳士になってしまったもんだ。けど演武で使える法形がいっぱいになって楽しみ!というのもある。



  最近の昇級試験はどうなのでしょう?現在やる気のある見習4人が今度の昇級試験のためにとても一生懸命に練習している。そのやる気はヘタな有段者よりもはるかに勝る。そんな彼らに用意された初めの試験がとてもゆるいものだったら・・「なんだこんなもんか」となってしまわないかと心配しています。一生懸命に練習してきただけに、それを発揮できる機会を与えられないときの悔しさというのは、きっついものです。まともに法形すらおぼえてもこない拳士と同じ扱いってのもねぇ。。
  初段の試験ではじめて他支部の人と一緒に試験を受けたとき、ほんとにそうおもった。技すら覚えていない、天地拳なんて知らない。外人拳士なんて手加減という言葉をしらない。ほんとガクーリ。
  ニ段の試験の時はみんなそれなりに法形は覚えている模様。けど試験自体が酷くゆるかったのがビックリだった。抽出科目は全員でいっきに流しておしまい(こんなんで評価できんのか?)基本なんてなかった(ヲイヲイむしろこっちが大事じゃないの?)柔法乱捕り3秒(私が攻者ですぐに捕られておしまい。私は守者してない。)どうせ全員受からせるんでしょ?みたいな雰囲気をその先生から感じてしまった。練習したことが発揮できずに合否がわかっている試験って。。

・参座日数だけで試験を受けさせてしまう支部があること
・試験なのに防具とか忘れちゃう拳士
・頭ごなしに怒鳴ってばかりで何にも教えてくれない試験官
・めんどくせーと流してしまう試験官
・多くの有段者を揃えたがる支部

  試験が甘いとそれの準備も甘くなってしまう。それは普段の練習のマターリにもつながってしまいます。試験のための練習ではないが、昇級、昇段が一つの目標であるならばやはりそれをクリアするために努力する機会を与えてほしい。試験の難易度が高いものならばやりきったときの喜びはなんともいえない。
  見習さんがさらに少林寺にハマってしまうように楽しく練習できたらいいなぁと思う今日このごろ。それと、試験合格のための練習なんてつまんない。塾じゃないんだから。 試験に受かるための見栄えのいい法形の「型」を練習してもなんの意味もない。わざわざ「形」ってことばを使ってあるのに「型」にしてもーてどうするんだろ。



後輩が言う
「試験用の法形のやりかた教えてください」
( ゜Д゜)ハァ?
どこで指導を間違ってしまったのでしょう、悲しくなります。本来試験は修行の成果、成長度をみるためのもの(だよね??)。楽しむために最大限の努力をしたい、できるだけ手を抜きたくない。楽するために手を抜くようなやつにはなりたくない、そんな奴には容赦しない。自分に自分で言い聞かせてみた。

結手

  現在の昇段試験は落ちるほうが難しい.組演武の法形を知らなくても受かるし,天地拳覚えてなくても受かれる.誰でも受かるような試験です.e-研の明竜さんが,

「機会は平等でなくてはいけないが,結果が平等でいけない」
と仰っていたが,まったくだ.さすが明竜さん良い事仰る!! 今の昇段試験はただの定期の御祭りだから,受かっても自信なんて付かない.段位は買うものなんて言われる事もある.安売り・特売継続中とも言われる.極真の段位は英検だが,少林寺の段位は義務教育だとも言われる.これでいいのか少林寺!?


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