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太極拳による少林寺への効果
羊貌狼牙 題名:太極拳による少林寺への効果についてお尋ね 投稿日 : 2002年10月30日<水>23時49分
  実は少林寺に再入門する一年前から太極拳に通っています。内容は簡化太極拳、最近ようやく一通り覚えました。Syamiさんは陳式太極拳の大家とのこと。太極拳を修得することで少林寺拳法に何か効果があるのでしょうか?ぜひ御教示下さい。

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 Res:羊貌狼牙 題名:ふりがな感謝! 投稿日 : 2002年11月7日<木>21時04分
「まるにひとかど」胸のつかえがとれた気分です。ありがとうございます。
ちなみに私の名前は「ようぼうろうが」と読んでいただければと思います。
今日の道歌?かな?「桃栗三年 柿八年 達磨九年 おれは一生」〈武者小路実篤〉
 〜今日の新聞から

 
 Res:羊貌狼牙 題名:二足のわらじで 投稿日 : 2002年11月3日<日>09時21分
Shamiさんはじめみなさんからこんなに多くの反響をいただき、感激しております。懇切ていねいな御指導ありがとうございました。少林寺の動き・速さと太極拳のそれとは大きな違いがありますが、それぞれの利点を活かして両立させて行こうと思います。最近少々「推手」の手ほどきを受けました。あのまとわりつくような(手の)動きは柔法特に龍華拳系統の技と共通するところがあると思いました。
 昨日はよその太極拳教室との合同講習会に参加しました。24式の細部を10時から夕方4時までみっちりとしこまれました。武専同様、違う先生や他の所属との交流は大きな刺激になりました。そのあと少林寺を三時間・・・。昨日は拳法づけでした。
 少林寺を「剛拳(本来剛柔一体であるが)」というなら太極拳はさしずめ「柔拳」と言った感じでしょうか。二足のわらじでがんばります。決して二兎を追うもの・・・にならないようにいたします。みなさん、少林寺と太極拳でまた色々話題がありましたらぜひ御教示ください。合掌

 
 Res:でんべえ 題名:北陸は暴風雨 投稿日 : 2002年11月1日<金>23時54分/男性/30才
>恐らく、でんべえさんは太極拳で最初に学ぶ太極歩行を体験したのですね。
>あれはきつかったでしょう。本当は姿勢に関する基本要求を満たした上で
>更に呼吸を配合して行います。
始めは

( ゚Д゚) <カンタンカンタン ウマー

と少林寺の運足のように素早くテンポ良くやったんですが、
「それをゆっくりと姿勢を保って頭を上下させずにやるの」
と注意されたので、その通りにやろうとしたら・・・

( ゚Д゚) < ??

( ;゚Д゚) <ヒ、ヒザガ・・・

((((((((;;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル・・ <マイリマシタ

>12月7日は再会を楽しみにしています。皆、でんべえさんを「歓迎」するために色々工夫している様子ですよ。
>(次の日の結婚式は無事に出席出来るのかしら?)

・・・生きて北陸に帰られるのだろうか?

 
 Res:Syami 題名:いや、まさに 投稿日 : 2002年11月1日<金>18時27分
太極拳には基本的に五種類の歩法があると言われています。
前進、後退、右顧、左眄、中定でこれは太極五行と言われています。
また、手法は太極八卦とか八門手法と言われるものがあります。
崩、履、斉、按、採、列、肘、告(大分字が違うけど。)
これらを足して、十三勢長拳とも呼ばれていました。

恐らく、でんべえさんは太極拳で最初に学ぶ太極歩行を体験したのですね。
あれはきつかったでしょう。本当は姿勢に関する基本要求を満たした上で更に呼吸を配合して行います。
筋力、持久力的にきついだけではなく、メンタル面にも効く事は実際に行っておわかりになったと思います。

>剛法の連攻や、柔法の動作に応用が効きそうだと感じましたが、こういうのは一知半解と言うんですかね?
これが「一知半解」となると私も同じ事になります。
切れ目の少ない動きをイメージするのに非常に有効であったと思います。

ところで、北陸オフは雲行きが怪しくなってきましたね。12月7日は再会を楽しみにしています。
皆、でんべえさんを「歓迎」するために色々工夫している様子ですよ。
(次の日の結婚式は無事に出席出来るのかしら?)

 
 Res:でんべえ 題名:太極拳体験 投稿日 : 2002年11月1日<金>17時59分
知り合いの女性が太極拳を始めたと聞いたので、ちょっとだけ教わったことがあります。(歩法だけ)
ゆっくりした動きを連続でやるのがつらかったです。
(やってる最中膝がガクガクなりました)

本来は前進する動作のシーケンスを切れ間なく緩やかに続けるそうですが、局所的に素早く動いてしまったり、1シーケンス毎に動作を区切ってしまって、断続的な動きになったのを注意されました。
剛法の連攻や、柔法の動作に応用が効きそうだと感じましたが、こういうのは一知半解と言うんですかね? >Syamiさん

 
 Res:ら/rusher 題名:congruent 投稿日 : 2002年11月1日<金>17時28分/東京都/男性
う〜む、予想はしていましたが、今度の第11回で私が案内する、武専の山崎校長・小判教頭ら諸先生の指導内容と、激しくアナロジーを感じます。(^_^)

 
 Res:Syami 題名:そうですね。 投稿日 : 2002年10月31日<木>15時46分
こんにちは、羊貌狼牙さん。
先ず最初にお断りしておきますが、私が大陸武術を学び始めたのは、古の学科(今もあるのかナ?)「太極拳について」と「中国武術の諸相と実態について」の論文の資料集めが目的でした。教範の内容をそのままを写すだけでは不十分に思われたのでフィールドワークを思い立ったのです。その結果書いた論文は教範とはかけ離れた内容だったので、U先生にお出しする時はおっかなびっくりだったのですが、ダメ出しされるどころか、実際に更に学んでみて更に深い内容にするよう指示をいただいてしまいました。その後あちらこちらを覗いて見て、法縁あって北京の高名な陳式太極拳の師に就く事ができました。ここで本当に更に深く学ぶ事になったのです。

そうですか、簡化ですか。懐かしいですねぇ。昔イヤッと言う程練習させられましたっけ。
私は太極拳を学ぶ時、一番重視されるのは「意念」(イメージ)と学びました。如何に簡化と雖も立派な太極拳です。一つ一つの動作は示意(用法)を知れば立派な技撃作用があります。ただ太極拳の場合に重要なのは「聴」と「化」です。これが十分に出来ないと太極拳の特性を生かす事はできないでしょう。これには「推手」の訓練が不可欠になります。太極拳にとって「套路」(単独法形)と「推手」(相対演練)は車の両輪と学びました。
さて、太極拳の習得により少林寺拳法にどのような益があるかですね?
私は次の様に考えます。

1、下盤安定。つまり中国語で言うところの下功夫。足腰の強化ができます。
  これは、実際に太極拳を練習なさっているあなたにはよくわかると思います。
2、連綿不断。これはご存知のように太極拳の非常に continuous な動作を指しますが
  剛法、柔法に限らず、滞らない動きを身に付けるのに有効でした。
3、「聴」、「化」。特に柔法において相手の反応、変化に追随する速度が速くなったと
  思います。

また、太極拳を学ぶ事により、70’年代拳士さんが仰る様に技法の応用変化に関する考え方も始める前より大分変わりました。もっとも、くるっと回って少林寺拳法の技法体系の元々のコンセプトがより深く理解できただけですけどね。
また、お師匠さまが日頃おっしゃってる事が別な観点からも理解できるようになりました。
あ、それから、私は決して「大家」ではありませんのでお間違い無きよう。


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