トップ > コラム&ノート > まるかどすたいる


まるかどすたいる 執筆者:わんわんVer.1.0

  丸廉が始まって2年と少しが経ちましたが、それまでに多くの方が参坐されています。その際に、たくさん質問がメールでくるのですが、簡単な内容でしたらそのまま即答するのですが、丸廉の雰囲気とか、空気とか、に関する質問は、615さんとメッセンジャー等で話してから文章を考えていたりします。その際に、多かった質問と返信した内容を文章であらわしていると大体こんな感じにしあがってしまいました。この内容で丸廉の空気がわかるなぁと思いましたので、ついつい原稿を書いてしまいました。



一.主催者?について

 丸廉では、
主催者が1人いて、主催者の都合の良い日に開催され、主催者が会を仕切って、主催者が首座をして教えて、・・・ということはありません。丸廉は実際、多くの方々が様々な点で協力してくださるからこの丸廉の場が成り立っています。
 そのため、レギュラーと呼ばれる者が複数人存在しますが、実際には全員が主催者ともいえます。理由は以下のとおりです。 誰が「いても、いなくても」開催される。つまり開催日は場所がとれた日となります。
  ex)
          例1)615期生さんがインドにぷらぷら逝ってる際にも3回開催されていたりする(笑)  
          例2)ビスキュイさんが支部の合宿日が開催日になっていたりする(笑)
          例3)私(わんわん)にガッシリ仕事が入っている日が開催日になっていたりする(笑)

 その他諸々・・・・ つまり、誰か一人の都合の良い日を確保しているわけではありません。予約できた日を開催日にしているだけなのです、実は。学生の方から土曜は練習があるので日曜に開催していただきたいという意見が多いですが、これだけは申し訳ありません。
場所が確保できないのです。


二.練習風景・方針について
 ◆主座形式を多用
  丸廉では道院・大学支部での練習と同じで、主座による指示で全体が、基本・移動・法形・テーマ・乱捕り、を行うといった流れです。また、道院・大学支部における自主練習時間と同じで、たまにではあるが各自が練習したいテーマを自由に行えるよう自由研究時間を設けて自主的な練習機会もオフの中に提供しています(丸廉ではもっぱら「分科会形式」と呼んでいる)。 主座形式の利点 を丸廉では以下のように考えています。

  1. 主座の器量で全体を指揮するので場を引き締めることができます。かつ、初めての方も参坐しやすく取り残されることがない。
  2. 内気な方、自主性がないと一人になる危険性もあり、参坐するのに勇気がいる。 こういった方は自由研究だと全体の雰囲気に馴染めなかったりする可能性があります。主座形式はこれを回避できます。
  3. 丸廉は乱捕りを機軸としたオフ会です。しかし丸廉には乱捕り初心者も多く参坐しています。よって主座により全体に目が行くように安全に気を配っています。 主座形式はこれが容易に可能。
  4. 丸廉ではオブザーバーという補助者を数名配置して主座を補佐しています。オブザーバーは主座の指導が参坐者にうまく伝わるために技術アドバイスを行うためにまわりをぐるぐるまわって指導することにしています。

◆主座は交代制 (つまり非固定)
  全体の流れを統括する総合主座、また練習の中の各部分のテーマごとの部分主座を設けるなど、多くの方に主座の経験をしていただいています。 主座交代制の利点は、
  1. 参坐者に他支部等の練習内容・考え方を知ることができ、視野が広げることができる。実際は、初めて知る練習方法が多いのでために毎回新鮮さがあります。
  2. 様々な方が主座をするため、同じ内容にしても多様な価値観が混在しており、さまざまな練習法を体験することができます。主座が同一人物に固定された場合、一人の技術(技でも地域によってかけ方が違うのに)を集中してしまいます。
  3. 主座を経験する者にとっても、指導者育成、リーダーシップの点で非常に良い経験となります。教えることの難しさ、わかりやすい教え方等を考えるといった経験になります。これらを諸先輩方も含めたまったくの初対面の拳士の前でするのです。緊張しないわけがありません。ほんとによい経験ですので、ぜひ立候補してください。

◆テーマ制
  毎回、一つないし二つのテーマを設定しています。これはその日の練習目的を明確化するためです。明確な目的は理解を助け、参坐の際のイメージがつきやすいです。あらかじめテーマを告知して、掲示板に参坐にあたって予習していただきたい練習を紹介していますので、当日スムーズに吸収することができます。 (ぐるぐる乱捕り)

◆練習内容(テーマ)の全員参坐決定方式
 また、テーマは主催者が勝手に決めるといったことはなく、掲示板のカキコで募ったり、アンケートの中で意見を聞いたり等全員参加で決めています。オフ2次会、3次会で話し合いもしています。実際
次回テーマを話し合う場となっている三次会には、初めて丸廉に参坐した拳士が参坐することもあります。 こういった練習会、研究会の場合は大抵主催者の先生が自分の得意な内容、やりたい内容のみしか行わないといったことをよく耳にします(柔法しかしない、剛法しかしない等。)がそういったことはなく、少しでも参坐者がやりたい内容を提供・還元できるようになればと考えています。

◆講義時間と体を動かす時間の適切な配分(1:3)
  丸廉オフの感想では、「汗をおもいっきりかけました。」「これだけ体を動かしたのは久しぶりです。」「この後のビールは美味いです。」といった声が聞かれます。 少林寺拳法に関する練習会、研究会、例えば本山合宿、武専研究科、その他の有志練習会に関しても、以下の意見が非常に多いです。
  1. 先生の講義・解説の時間が長くて、体を実際に動かす時間が少なく、汗すらかかない。
  2. 基本・法形が中心のみであり、乱捕りは全く(もしくはほとんど)行わない。
  3. 乱捕りのための講義でも、その場で納得・わかった気持ちになるが、体を動かさないため実際に支部へ戻って乱捕り稽古をすると全く使えない。
  4. 主座される先生はできる内容でも、多くの拳士には高度すぎる。
  5. 乱捕りの練習会と聞いたが実際は、そうではなかった(悪く言えば防具と戦術の御披露目会だった)。


  以上の意見を踏まえ、乱捕りに関するテーマの講義を行ったら、その場でそれを活かした反復練習を行うように心がけています。そして、そのテーマを活かせる限定乱捕りを行います。この流れで有る程度は身につけて頂いています。         講義 → (理解) → 反復練習 → 限定乱捕り →…→ 余裕ある方は[ 乱捕り ]
  実際、その場で完璧にするのは難しいですが、丸廉で体験したことを支部へ持ち帰って練習できるような内容になるように心がけています。 以上の文章で丸廉をちょっとはわかってもらえたかと・・・思います。以下は、希望かな。

1. 一人で参坐するのをためらっていらっしゃる方は、友人を
誘って参坐してください。
  過去のアンケートを見る限り、ほぼ全員満足して帰っていただいていますので友人を誘っていただいても友人も満足すること間違いなし!  

2.一回参坐された方は、次は同じ支部の方、他支部の拳士仲間を誘ってきてください。
  初参坐の方で次には友人を連れてくるといったことけっこう多いです。同じ支部内で過去10名参坐されているところもあります。上でも書きましたが、参坐者だけが上達するだけでなく、他の多くの少林寺拳士が楽しみ、上達してもらいたいのです。「参坐したうちらだけうまくなるのが特権だよ!」なんて低レベルなことは考えないでくださいね。半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを。
  体育館のスペースが余裕である限り
(40名くらい?)は、人数制限は行う予定はありません。繰返しますがこれは、より多くの方々に少林寺拳法を楽しんでいただきたいし、共に上手・強くなっていきたいからです。
  また私(わんわん)を始め多くのレギュラーが新しい仲間を常に求めているからです。主座の目が行き届かないのは、オブザーバーによって疑問を解消できる体制で補助できます。必ず、何か得るものがあります。一緒にいい汗かいて、おいしいビールを飲みましょう!!

3.ここで得た練習方法等のネタは支部で多くの拳士に
還元してください。
 「自分だけが知ってる。」「自分だけが上達する。」で終わらずに多くの方が少林寺拳法をより好きになるように、より上手に、より強くなれるようになってもらいたいと思っています。また還元することで
自分の復習にもなります。
  これを実践されてる方が多いですが、その中の一例を。
 例)アップルさんは、私の大学拳法部の先輩が道場長をつとめている道院所属ですが、道場長が私に「彼は非常に支部でがんばってるよ。丸廉で新しいことを学んできてはそれを自分なりに練習して、支部の人に教えてあげている。自分だけでなく周りの成長も考えている姿勢があるから、私が抜けた後の道院における後進の指導は彼に期待している。」と。

 乱文失礼しました。

【615期生の追記】
  掲示板ではレギュラーという言葉が存在しますが、特にこれを規定する条件があるわけではありません。要は存在感です。よく丸廉に来ていたり、掲示板で積極的に書き込みをしていたり、アンケートを欠かさず出していたり、原稿書いてくれたり。
レギュラーはいつも新しいレギュラーを欲しています。共に少林寺拳法を学び共に少林寺拳法を盛り上げていける同志を求めています。

参考:丸廉のカタチ 魔法の言葉



  このページ名は,「まるかどすたいる」です.ご意見・ご感想・ご要望をお寄せ下さい.下の方法でお願いします.
●掲示板に投稿してみる.
●管理人「615期生」にメールする.
●2ちゃんに通報する.
おそらく上に行くほど返答が確実です.
 印刷して飲み会や練習のネタにする.
 

トップへ
戻る