| 新年を迎えてからはや二ヶ月目。皆様いかがお過ごしでしょうか?
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| 私の方は年末・年始は仲間達とともに個人的にトレーニングキャンプを張って山に海に湖にマラソン・野宿・寒中水泳・飲酒などを楽しんきたのですが,最近腰を痛めてしまいしばらく練習できない状況です。皆様もお体お大事に…
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| さて,今回はだいぶ前から掲示板で予告していた十字振り(打ち・廻し)をいってみましょう。
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| これは構えを左右入れ替えながら振りかぶった錫杖を頭上で半回転させて相手に打ち込む振り方です。構えた状態から考えるとちょうど一回転します。「振り」を意識すると「十字振り」,「打ち」を意識すると「十字打ち」,「上げ回し」を加えて「廻し」を意識すると「十字廻し」となりますがやり方は全部同じです。常に錫頭が相手の方に向くようにするために手の持ち替え方に秘伝があります。またこの振り方は引き手の腰への引き付けを意識するのに非常に効果的です。さらに連続してブンブン振っていると手の内が締まり腰も据わる(ような気がする)非常に楽しい振り方です。ちなみになんで「十字」かと言うと正面から見ると振りの軌跡が十字になるかららしいです。まあ実際は十字というよりはむしろX(エックス)なんですけどね。
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| 2 後ろ足(右足)を前足(左足)に引き付けながら右手を左手に寄せ,錫杖中央部を両手で握るようにしながら左斜め上に(肩に担ぐように)振りかぶります。
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| 3 左斜め上に振りかぶった錫杖を頭上で半円を描く様に右に移動させ,頭の上を通過する時に左手を素早く右手の下に持ち替えます。この時は足は閉足。
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| 4 手を持ち替えた後にさらに錫杖を右に移動させ右肩上に達した時に左足を後方に引いて右前になるようにしながら左手を滑らせて腰に引き付けるようにして右斜め上から錫杖を振り下ろします。
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| 以上が十字振りのやり方です。しかし実はこの通りにやってみると何回かして「あれっ?」と思うはずです。どうなるのか?握り替えているうちに段々と手が下の方にズレていってしまうのです。そこで先に述べた「秘伝」が出てまいります。どのようにするのか?実は…「振りかぶる時に上の手を少しずらす」のです!賢明な皆様はもうお分かりですね。
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| で手の位置も握りも最初と反対の状態になってるんですね〜。良く考えたもんだ。まあ他のやり方としては上の手をずらすのではなく上の手の位置は決めてしまって握り替える時に下の手の握る位置を前後(上下?)させる方法もありますが,こうすると拳一個分のズレが出るんで私は上の手をずらすやり方の方が好きです,ハイ。
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| この振り方で重要なのは振り上げた時の勢いを殺さずに振り下ろしに繋げることです。そして振り下ろす時には後ろの手をしっかり腰に引き付けるようにして充分に引き手を効かせてください。相手を連続で打ったり威嚇したり構えを変えたりと錫杖を扱う様々な場面で非常によく用いられる動きですので充分に練習して下さい。 |
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