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用語の説明
ハイキック:頭部に対する蹴攻撃
ローキック:下肢に対する蹴攻撃

ハイカット: ハイキックに対する一連の防御のこと
ローカット: ローキックに対する一連の防御のこと
※ これ以降の紹介内容は、615期生のやり方を紹介した物です。

  少林寺拳士にとっては鬼門のハイキックとローキック。しかしこれらの攻防ができるとグッと乱捕りが楽しくなります。ハイとローはセットで練習しておくのがいいと思います。格闘技も時代とともに流行り廃りがあります。現代なら、この二つはできないとかなり困るよ。



廻蹴に対して払受を出してしまう危険性
  ハイキックを蹴る相手に払受をしてはいけません。払受では上段への防御ができません。
肘よりも下に手が下りているため上段の防御が間に合わないのです。やるならせめて、十字受。
  拳士は曲線の蹴に対して習慣的に払受を行います。級拳士でもかなりその習慣は付いています。これはハイキック・ローキックを多用する相手の場合大変危険です。死ねます。ハイ・ローはもうかなり一般的な技術であり、他流の打撃系の経験者なら当然蹴ってきます。蹴ってこないなんてことはまずないと考えるべきです。多くの拳士がハイ・ローに対して対処できずに死んでいきます。


まずはローキックが鬼門になる
  ハイキックよりも多用されるであろうローキック。ローが蹴られる人は、「とりあえずロー蹴っとこう」とか「暇があればロー蹴っとこう」とか「ローで様子見てみよう」くらい気軽に、効く・効かない・効かせる・効かせないは別として散打してきます。少林寺拳法の拳士は多くの場合、ローキックに対しても(習慣的に)払受を行ってしまいます。しかも効く効かないも分からず何でもかんでも受け手を出していませんか!?

  ●拳士に見られるローに対する
(;´Д`)ぁぁぁぁぁぁな対象法・典型例(少林寺拳法拳士に見られる=つまり過去の私…)
  1. 無反応。→ ここでローの痛さを知り以下に続く。ここは数回で通過。
  2. 足を引く → 体全体で引くのではなく大抵は必死に足だけ退げるので頭は残る。とっても危ない。(主に間合いが遠い時)
  3. 払受  → 足を引いて間に合わない間合いだとさらに頻出。もともとローは間合いが近い。(主に間合いが近いとき)
  4. 2.3.をひたすらループ
1.無反応 2.足を引く
頭が出る、爪先立ちに成りがち
3.払受
頭が下る。体軸も曲がる。

  2,3の反応が一般的です。払受に注目すると低い廻蹴を払受で受けようとするため腰と膝を曲げたつらい体勢になります。体勢が下り、体も受け手側に傾くことが多いようです。それほど必死に受けてきます。しかしこれではまともに受けられません。さらに怖いのは手を下ろした状態頭が下る、だから頭がら空きこれです。



続いて頭にハイキック
  がら空きの頭が下ってくるのでハイキックのいい餌食です。頭がいつもより低いから当てやすいこと当てやすいこと。怒られそうですが、実際の話乱捕り初心者・ハイ・ロー未経験者と乱捕り稽古する場合、
       「ロー」>「ロー」>「ロー」>「ロー」>「ロー」>「ロー」>>>「ローハイの段蹴」
で攻防を進めれば7-8割くらいはハイが当たる。まじです、7-8割は当たる。私はわざとやってますから、はい。たぶん他流と稽古した時もこういう流れで多くの拳士がもらっているはず。段蹴ではなくても、廻蹴見ただけで低い払受で反応してしまうようになることもよくあります。
今、ハイ・ローを日常的に蹴っている拳士がパソコンの前でウンウンうなずいてる姿が見える!!
  • ローキックを払受で受けると、
    1. 頭が下っちゃう
    2. 段蹴等変化する蹴に受けが間に合わない!! ヒイィィィ!!(´Д`ノ)ノ
    3. 低いものを受けようとして肘を伸ばして受けに行くので腕自体危険
  • ハイキックを払受で……受けれません。
  こういう連絡・変化の関係上、ローとハイは同時に稽古したほうがいいと私は考えています。また共に廻蹴系の動きなので攻者にも良い練習になります。ついでに言うと上下高さに差があるので両方を意識しながら稽古するとこれまた意識面でプラスがあります(私はあった)。
  私は他流合同オフで三回も
「少林寺の人はローカットできないでしょ?」て言われますからね。「ハイ、ソーデス(´∀`;)」と答えるしかないわけですが。悔しい、悔しすぎる!! でローカットするとだ、、「なんで少林寺拳法の人がローカットするんですか」と言われる始末。悔しい、悔しすぎる。てかばれバレてるΣ(゚Д゚) どうしてバレてるの???



  私も丸廉参坐当初はまったくできませんでした、ハイ・ローの受。。。鬼のようなわんわんくんにそれはそれは毎回毎回容赦なくローとハイをもらい続けました。今になって思えば、痛い思いしたから受けれるようになったんだと思います。
  やっぱり拳士にもハイとローにきっちりと対処できるようになっていただきたい。ハイとローは打撃系格闘技では一般的な技術です。あと上述しましたがハイとローが出来るようになると乱捕り稽古もグッと楽しくなります。がんばって身に付けましょう!!


詳しい技術は大して重要ではないです。
ハイキックは仁王受で受ける!! ローは脛で受ける!! これだけ知って後はどんどん試して作ってください。
でも書かないのも怠慢だから、一応私の経験談を・・・

ハイキック対策   ローキック対策



注意点1
  私は払受というものが無駄と言うつもりはまったくありません。間違っても支部に行って「払受なんて使えない」ということの無いようにお願いしたいです。空手の多くの流派・中国拳法・ムエタイにも肘より下に手を下ろす受け方はあります。用法は多少違いますが。
  そもそも払受は中段の廻蹴を受けるものとして練習してきたはずですし、ハイ・ローは厳しくて当たり前です。んで、少林寺拳法の道場にはあまりハイ・ローを蹴れる人がいないと。
少林寺が弱いといわれるのは仕方ない第26章 http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1127725578/
159 名前:名無しさん@一本勝ち[] 投稿日:2005/10/14(金) 17:32:19 ID:dsjAOlUq0
私は少林寺→キック→フルコン→伝統派空手という経歴だけど中段廻し蹴りにどういう対応をするか、というのは、なかなか一概に言えないですね。少林寺からキックに移った当初は、確かにミドルキックに十字受なんてとても出来ずスネ+肘の受けが9割方だったけど、慣れてくると上手く掬受を出来るタイミングもあります。
で、キック・フルコンとやるうちに、カットの癖がついてしまっていたら伝統派に移った当初、足払いでコロコロ転がされてしまった。伝統派の上手な先生というのは、ホント足払い上手いんですよ。近い間合いで片足で立ってたりしたら、もうアウト、みたいな。「実戦」では、転がされたらもう殆ど負け、ですし。そうやって色々やっているうちに、ようやく自分なりの対応が出来てきた、という感じですね。
160 名前:名無しさん@一本勝ち[] 投稿日:2005/10/14(金) 17:41:16 ID:dsjAOlUq0
今は、ミドルキックの出が分かったら(長くスパーリングをやってると、結構分かるようになります)、ボジショニングで十字受、出来ますよ。フルコンで言えば、後ろ廻し蹴りに対して裏に回るのとおんなじ感覚です。
コンビネーションで攻めてこられて、ミドルの出が分らず間に合わないときに、ヒザ+肘で受ける、という感じです。

ついでに参考、十字受蹴と運歩。ポジショニングの話。

高度なものより確実なことから〜漸々就学
  詳しくは別項で確認して下さい。ハイキックとローキックの対象法(の一例)について書いておきますが、各項にそれぞれ最重要の項目があります。
  • ハイキック → 外受によるブロック
  • ローキック → 膝上げる
  それぞれまずはこの一点ずつ。ハイ・ロー対処法初心者この一点だけをひたすら注意!!! 本当はもう何点か最低限といわれるものもありますが、最悪、最悪この一点ができていれば良いかと思います。まずは、反応できることが大切です。難しいこと言うと頭と体が別れちゃいますので単純なことから私は入ることにしています。これ以降の付加要素、味を付けるなんてのは大したことじゃない(と思う)。2ちゃん風に書くとこう。

      完璧ヽ(´ー`)ノ>>>>付加要素C>>付加要素B>>>>最重要項目A>>>>>>>>>>>>>(大きな壁)>>>>>>>>>>>>何も反応できない私

  ちなみに私はハイ・ローに乱捕り稽古中に無意識に反応できるようになるのに一年も(!!)かかった…
(;´Д`)
  「今日はローだけはくらわーーーん」とか「今日はハイだけわぁぁー」と叫びながらミドルと突をもらいまくってが、……それはそれはもう毎回わんわんさんに痛めつけられました痛い思いしたおかげでテーマの意識が常に持ててました。
 どうせ沢山教えたってできへんから!! 混乱するだけ!! 頭でっかちになるだけ!! 教えすぎるのは少林寺拳法の悪いとこ!! 教えるなら段階的に、気長に、日をあけあげあげて。Ψ(`∀´)Ψケケケ


このような技術のページについて
  私は基本的に丸廉サイトで個別の技術について作りたくありません。あまり意義を感じませんし、秘伝だと門外秘とか突っ込まれるのもめんどくさいですから。またせっかく多様な変化のある技をサイトに掲載することで、まるでその技が本筋だとか本物だとかそういう勘違いをする人、絶対いますので。2ちゃんなら一サイトを見ただけで少林寺拳法の技は〜などと講釈垂れるDQNもいますし。技術とはそんなに薄っぺらいものでしょうか。
  やはり技術とはサイトや本やビデオなどからではなく、道場で面受面授で学んで習得していくことが基本だと考えています。先生や同輩と教範でも見ながら「あーでもないこーでもない」とすることが本筋だと考えています。各種基本諸技についてもオフ会などをするとかなり蓄積がされますが同様です。コツなどを掲示板などで多くの拳士と話し合うのならまだしも、サイトはほとんど私一人の観念です。技術ページといものが無駄だとも思わないのですが、あまり丸廉サイトでは扱いたくありません。
  しかし、ハイとローに関しては本当に拳士にとって鬼門であるにもかかわらず多くの拳士は対処できない、これほど一般的な技術にも関わらず・・・まさに鬼門です。ですからハイとローだけは一つの形だけでも作っておきたいと思っていました。このページ以降の内容は一つの形に過ぎないことを再度ご確認ください。

つまりだ!!
丸廉に掲載されてる形なんてどうだっていい!! でも、ハイとロー受け方がわからなかったら細かいところはどうでもいいので、

  • ハイは仁王受で受ける
  • ローは脛で受ける
これだけ頭に入れて試してみてください。

「少林寺はハイとローは対処できない」じゃない!! お前ができんだけじゃ!!! 勘違いすんな!! 認めろ!!
はぁはぁ
合掌



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