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 親しい仲間内とやる時、ルールを毎回話すような手間は減り「暗黙の了解」となりがちです。その暗黙の了解に対する一つの提案です。日常的に行う乱捕りに対する一つの提案です。
大人ルール
 後遺症が残らなければ何でもよい。
 一見乱暴なようですが、実際は最も柔らかいルールです。通常ルールといえば、「上段突無し」や「組技無し」もしくは、「上段突のみ」など、それぞれの競技やその日のテーマによって行動を制限することを指す場合が多いように思います。大人ルールはそのようにアクションについては細かく制限を加えず、
  「まぁまぁ、良識の範囲で楽しく乱捕り稽古しようよ」
  「怪我はお互いにしたくないし〜」
という為のルールです。「大人ルールね〜」とだけ言って乱捕りに入ります。

 元々は他流の知り合いとやる時のルールでした。他流の人と乱捕りをするとバックグラウンドが異なるので、お互いの安全のためにまずスパーリングのルールを決めてから行うことが常道です。しかしあまりルールにこだわりすぎると稽古色よりも勝負色が強くなりやすい……また現実あまり慣れないルールで圧倒されることは誰にとっても気持ちのいいものではありません。圧倒されることが気持ち悪いのではありません、実力を出し切れなかったのではないか?という疑心が気持ち悪さを生むのだと思います、だって人間だもん。そんなわけでこんなルールが生まれました。

 慣れた者同士の場合、暗黙のルールというものが成立している場合があります。例えば、何も言わなければ「打撃のみ」というルールがあったとしましょう。大人ルールとはあえて「何でもあり」と改めて宣言することで、自分の中に自然と構築されたルールを打破するための呪文のようなものです。
 あえて宣言する、これがけっこう大切です。外のシステムから内の束縛を取りさらうということです。たぶん昔の拳士の乱捕りてこんな感じです。


相手によって変える
 とはいえ誰とでもできるルールではありません(誰でもできるルールですが)。まずムキになる人ともできません、怪我したらやだもん。実力(拮抗している必要はない)や気性、得意技術などを知った者同士で稽古する場合に用います。またあまり乱捕り慣れをしてない者にも向かないかもしけません。

 特に強度については要注意です。強度といえば、「強度軽め」という方向に目が行きがちですが逆もあります。私の周辺でいえば、強度を落としすぎると「何故いま止めを刺さなかったのか!?」と怒られる場合もあります。相手によっては強めの方がいい時もあります。実際に、肋骨にヒビがいく程度は怪我のうちに考えない人も沢山いるし、世の中には。これは別に強度の高い乱捕りを推奨しているわけではありません。相手に因るということを書いているのです。
 強度の高い乱捕りからはやはり強度の強い乱捕りからしか得られないものもあります。可能であればたまにはやってみるべきだと思います。


丸廉オフ会でテスト
 上記のとおり、基本的にはよく知り合った者同士の稽古方法ですが、折角なので? 丸廉でやったみたところ初対面どうしでも怪我も無く一時間ほど行えました(オブザーバー付)。
 やはりあちこちで取っ組み合いになります。純粋に打撃だけという風にはなかなか進まないようです。不得意分野にもつれ込むこともあり自分の弱点や意外な展開もあるので、対応力の無さ(体も頭も)を実感してしまいます。

 個人的には少林寺拳法の拳士としては最も扱いやすいルールになるのではないかと思います。


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