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もっと詳しくはコチラ 法形の組み合わせ

 「実際にこんなことは当たり前ではないのか? という拳士の方々も多いと思いますが、丸廉ではそういものこそちゃんとあげていきたいし、実際に拳法部や道院でも行っていないから、知らないというところもあるのです!!」 とまず言っときたくなるページ(;・∀・)   コチラも参考してください。複合法形T


  丸廉は、乱捕りをテーマの主眼としたオフなのわけですが、やはり掲示板やアンケートの文末、二次会なとで一番よく聞かれる声の中に、「法形と乱捕りが繋がらない」というものです。法形と乱捕りのつながりについては、いろいろなものがあると思いますが、今回はその中の一つとして、複数の法形をセットで相対練習するということをやってみました。ちなみに今回は、級拳士の法形、しかも柔法・龍王拳のみで行いました。

  単一の法形をやっていると、攻者の攻撃法がもう限られ過ぎている。だから攻者のアクションに幅を持たせることで、守者側に運用・の要素を持たせる、つまり自分で選択・判断が必要なようにします。一つを具体的に説明していきませう。簡単です。ここでは「巻抜」と「寄抜」をセット、複合でやるとします。(A)

(A)
攻者:順手で守者の外手首を取る。そして押すもしくは引く
守者:攻者の攻撃により、「巻抜」もしくは「寄抜」を用いて適切に対応する。

つまり
攻者がしてきたら、守者は巻抜を行う。
攻者がいてきたら、守者は寄抜を行う。
ということを行うのです。

以上です。乱捕りをあまり行えないような支部でも、かなりやり易い運用法の第一歩だと思います。また見習い・級拳士からも十分可能で、楽しみながらできると思います。守者に選択肢があるということが運用法に繋がっていると言う所以です。できるようになってくれば、選択肢をまた加えていけば、まだまだ稽古のネタは尽きません。両手でやってもいいでしょう。二段抜が選択肢に入るようにしてもいいでしょう。つまり(A)のやり方は、
・逆手では捕らない、つまり禁止
・両手・諸手も禁止
そして
・剛法無し、攻守分け
という限定乱捕り=制限付きの運用法とも言えると思います。その他にも
・十字抜と切抜(外)
・小手抜と切返抜
・上膊抜と袖抜
などもあるでしょう。(もっとあるかもー、今サラサラ〜と考えたのでご容赦!!) 剛法でももちろんたくさんあります。
・内受突と内受蹴
・外受突と外受蹴
・屈伸突と屈伸蹴
・突天一と突天二
・突天三と突天三
・十字受蹴と払受蹴
・下受蹴と下受順蹴
などなど、級拳士だけでも少なくありません。今あげたものはそれぞれの攻撃が同じもの・似ているものです。どちらにいくかは攻者次第ということは今までと同じです。守者はそれに適切に対応する。剛法の方が分かりよいと思いますが、慣れてくれば、「内受突と内受蹴と下受蹴と下受順蹴」をセットでやれば、上段と中段の突のみ・攻守分けという限定乱捕りを設定していることにもなります。

  もちろん上段突に対する対処は、いろいろあるわけですが、初期のうちは何かに絞ったほうが良いと思われます。どれかでどうぞ〜ということにすると、結局は規定攻撃に対しての対処にもかかわらず、どれで対応すべきが考えているうちに喰らっちまうということになります。だから初めは限定して、それぞれをやっていくのがいいでしょう。それぞれやっていくうちに、最もシックリ来る物を各人が選択して、それをメインに練りこんでいけばよいと思います。多分これが本部の言ってる「戦術組成」の一片(か?)

  このようにして、法形を組み合わせることで攻者側の自由度をあげていくことで、運用するという面が出てきます。これがひとつの「法形と乱捕り」のつなげ方です。


 今回のように稽古を行うときに大切なことは、攻者がしっかりとした攻撃をしないといけないということです。剛法にしても柔法にしても、攻者が適当な攻撃をしているようでは、守者の練習になりません(参考:少林寺拳法の基礎知識2)。 組手主体を活かすためにも真剣に望むことが必要であることはいうまでもありません。初期に速度や強度を抑えて始めることは有効な段階的方法ですが、何のために運用法をする必要があるのか、護身錬胆とはどういうものなのかを考えれば、けしていい加減なもので終えることはないと思います。

  科目表は大変良くできています。よく考えられています。それをもっと活かしましょう!! 法形には幅があるべきです、あるものです。法形練習において、規定の攻撃に対する規定の対応(守)のみを行っていてはもったいない、てか面白くない。卑屈にならない程度に法形に幅を持たせることが乱捕りに繋げれる糸口でしょう。


 
  • 小手抜と寄抜 (攻者の掴み方により変化)
  • 寄抜と巻抜 (攻者の攻撃法により変化)
  • 下受順蹴と下受蹴 (攻者の攻撃法により変化)
  • 内受突と下受蹴 (攻者の攻撃法により変化)
  • 上受蹴と上受突 (守者の体勢で変化)
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