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フルコンルールの概要
  上段突や掴みを禁じた以外の攻撃を認めたルール基本的には素面・素手にて行なわれ防具は付けない。
 大山倍達先生創設の極真会館生み出したルールで、開始当初は邪道扱いされらしいが現在では極真系を中心に多くの流派が公式ルールとして採用している。流派により多少ルールに差があり、掴みや投げ、寸止めでの顔面攻撃を認めている流派もある。スポーツルール・アマチュアルールとしての完成度は高い。
  ちなみにフルコンルールを専門にやっている人には水月あたりの攻撃はまず効かないと思ってよい。理由として彼らの腹筋が良く鍛えられて上に大抵程よいぷに(つまり脂肪)を持っているためです。つまりよく鍛えられてるちゅーことです。そのうえ顔面への突が無いので、常に腹を「実
(意識を集中できる)」にすることができるので尚更効かない。

主な反則行為
  1. 手・肘による顔面への直接加撃
  2. 金的・頭突き
  3. ダウンした相手への直接加撃
  4. 掴む行為(団体により若干の差あり)
  5. 背後への直接加撃

フルコンルールの利点
  わかりやすい    ( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)フーン
  説明が容易で始めて経験する者にも説明が短時間で行える。とにかく分かりやすい。
  また様々な流派で使われているために
認知度が高く、2ちゃんのオフ会で他流の方と練習する時も「まずはフルコンルールから」と言えばまず通じるほど。
  武道やっているなら知っといて損は無いルールです。むしろ知らないと恥ずかしい!? また慣れてくると「フルコンルールに投げありで」とか、「〜に掴みありで」とか、「〜に上段突寸止めで」などのアレンジもおこなう。というくらい他流の方とやる時は基本・根幹となっているルールなんです。

  情報が多い    
  フルコンルールは本やビデオが沢山出ているので、これはこれで読んでいると大変勉強になります。本屋に行けば雑誌・特集号・解説本など沢山あります。

  安全 
    *・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
  フルコンルールは比較的安全なルールだと思われます。
もちろん相手によるのですが。
  ちなみに戦闘不能になる場合には、
  1. 肝臓に加撃をもらった場合
  2. ハイキックが綺麗に入った場合
  3. ローキックによる足へのダメージの蓄積

が主な要因として挙げられます。

  実際に人に当てれる
    プニ( ´∀`)σ)Д`)
  重要です。寸止めではなく実際に当てる。しかも人様に。つまりフルコンタクト。これって拳法ではかなり大切なことです。これは加撃された側の鍛錬にもなります。
また実際に人に当てる練習としてこのようなものもあります。→参考「腹打ち」

  その他    
αβοοη..._〆(゚▽゚*)
  フルコンルールは顔面への突が無いため、近間で打ち合い(ラッシュ)になることがよくあります。これを続けてるとかなり痛い。しかしこれにより「痛みに慣れる」し「胆力が付く」という武道ではとても大切な要素が比較的安全に得られます(重要)。
 
あと体力をかなり使うので体力も憑きますぜ。こういうのが付いてくると、法形沢山できるよりもずっと地に付いた自信が付くと思います。多くの少林寺拳士に比較的足りてないと思いますので、級拳士のうちくらいフルコンルールを沢山やっといたほうがいい、というのが私の考えです。→参考痛いということ

●フルコンルールの欠点
  間合い
  間合いの感覚が顔無しなのでかなり違います。これは意識していればある程度は防げるのかもしけませんが、あまり期待できないかも。

  虚実
  もっとも大きな虚実、上段・中段の使い分けを学びにくいルールです。これはかなり致命的だと思います。このためにフルコンルールは体格差は大きく有利不利を決める要因になります。

  足を使わなくなる
  フルコンルールではラッシュといわれる状態がよくあります。これは体を鍛えたもの同士がひたすら打ち合う状態です。この場合、運歩をあまり使わなくなります。これは上の間合いの話ともかぶります。


  これらの欠点を意識した上で行ってください。


フルコンルールと少林寺拳士の相性
  ぶっちゃけあまり良くない気がします。間合いが遠いのでまずやりにくい場合が多い。あと下がる過ぎる人が多いのも稽古の障害になります
(*1)
  あと重要なのが、習慣的に顔面への突を出してしまう場合が拳士にはあります。少林寺拳法は普段からノールールであることが内輪で半分美徳のようになっているので、稽古中に少林寺拳士はルールを守れない人が多いにもかかわらず、いまいち反省の色がありません(*2)。これは稽古の大きな障害です。己れを治めて冷静に稽古が出来るように心がけねばなりません。そうしないと限定乱捕りなんて出来ません
(*3)

(*1)別に近間でラッシュするものがフルコンルールだと言っているわけではありません。これは私自信がフルコンルールを行う目的を胆力と痛みへの耐性、体力作りとしていますので、こんな発想になるのです。
(*2)ちなみにキックボクシング、顔面有フルコン、顔面有ポイント制の流派 の方々は、フルコンルールをしても顔を殴るようなことはまずありません。彼らはルールは守ります。ついつい顔面が出てしまうというのは日ごろの稽古の結果!なんてレベルではなく、マターリ中にも出るのは単純にレベル不足。これは、乱捕り自体(顔有)に慣れていないからでしょう。 生兵法ということです。
(*3)しかし守者が顔面への加撃を意識することは悪いことではありません。そうしないとルールに特化した戦術だけを組むようになるからです。ちなみに今回のオフ会では「今日はフルコンルールに特化した戦術可!!むしろ組んでくれ」とお願いしました。

注意点
  すべての限定乱捕りで言える事ですが、特に拳法初心の者に対してはこれは1ルールに過ぎないことをちゃんと伝える必要があります。なぜこのルールで行ったのか、目的は何であったのかを明確に示す必要があります。
  あまりルールに特化したスタイル・戦術にならないように注意したほうがいいでしょう。たとえば上段突がなくても常に上段突への配慮や掴まれてしまう事への配慮を意識することなど。しかしたまには特化したスタイル・戦術を考えてみるのもいいものです。たとえ決められたルールの中であっても一つのスタイルを持てるということ、戦術をしっかり考えるということは、きっと後になっても自身の糧となると思うからです。

  最後に、「勝つための練習と、強くなるための練習は違う」という言葉を知っておいてください。またタイミングよく格闘Kマガジン2004/5月号で、数見肇館長(日本空手道 数見道場)の記事上で「勝つ空手から、倒す空手へ」というキャッチフレーズがありました。これこれ。


もっとお勉強しませう。→ここをクリック


@2ちゃんねる武道板より フルコンルールは本当に優れたルールなのか?

A2ちゃんねる 、少林寺拳法スレッドでフルコンルールについて質問してみました。以下がそれですが、とても勉強になりますので併せて一読下さい。レスして下さった方々、ありがとうございました。
(^▽^)ゴザイマース

少林寺が弱いと言われるのは仕方ない第11章  元はこちらです→
575 :615期生 :04/04/28 13:32 ID:3xiVON1v
合掌
ちょっとお聞きしたいのですが、
みなさん「フルコンルール」についてはどのような印象・お考えをお持ちでしょう。
拳士が行う意義・少林寺拳士との相性?など。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 13:53 ID:sI7zP7dt
>>575
一つの練習方法としては取り入れるべきだと思う
他流の人とスパーリングしてみるとわかるけど、やっぱり少林寺拳士は打たれ弱い
実際に、ある程度の力(70%程度以上)で打ち合う練習を経験しておかないと、攻守両面において退化してしまいます(というか、既にそうなっているが)

でも、少林寺拳士としてあくまでも一つの練習方法です
最終的には顔面有りの乱捕りと言う事になるんだろうね
自分としてはフルコンルール+今の面をつけて顔面ライトコンタクト的な練習がいいと思うんだけど

ただし、基本が出来上がる前にフルコンルールにこだわり過ぎると逆に少林寺の技術体系から外れていってしまうので注意が必要
しっかりと基本+法形で体の使い方をマスターしておくのが前提です

577 :576 :04/04/28 14:03 ID:sI7zP7dt
(続き)
昨年の支部内演武会で、アトラクションとしてフルコンルール+面を付けて顔面ライトコンタクトのスパーリングをしました自分としてはやりやすかったし、しっくり来ました

今の、攻守決めて法形にのっとった間抜けな(あえてこう書かせていただきます)乱捕りよりは見るほうにも迫力が伝わったと思うし、やる方もお互いの攻撃に圧力があって楽しい(やりがいもあります)
今年の大会は攻守を決めて乱捕りの部が行われるようですね
(あらかじめ決まった相手とやるなら演武とかわらんだろう)
乱捕りといっても、安全性ばかりを優先しすぎた間抜けなルールじゃ役に立たないよ
本部は名に考えてるの?

578 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 14:14 ID:fFrsdhGm
>575
防具無しでフルコンタクト(思いっきり攻撃)の稽古には良いと思います。
フルコンルールで顔面寸止め・当止めなど攻撃の感覚が変わるのは、良くないでしょうね。
上段を軽くするなら全部マススパー、フルコンタクトなら顔なしかスーパーセーフの様な丈夫な面着用。

579 :GSL ◆C41eDzGMf6 :04/04/28 14:19 ID:WQCDKvbS
取り敢えず、いきなりフルコンとまで行かなくとも
普段の練習ではライトスパー中心でもかなり掴めますよ。
出ないと、技が崩れますし、怪我だらけで体持ちませんよ。

580 :576 :04/04/28 14:30 ID:sI7zP7dt
>>579
フルコンルールというだけで、ライトコンタクトの事だと考えました
やっても30〜70%くらいの力でしょう
それ以上だとお互いに抑えが効かなくなってしまうしね

581 :GSL ◆C41eDzGMf6 :04/04/28 14:34 ID:WQCDKvbS
そうですか。
フルコンルールという事は俗に言う極真式のルールですか?
それだと、少林寺の技術に合わなく無いですかね?

門外漢の推測ですか。

582 :576 :04/04/28 14:59 ID:sI7zP7dt
>フルコンルールという事は俗に言う極真式のルールですか?

そういうことだと思います

>それだと、少林寺の技術に合わなく無いですかね?

確かに、少林寺の技術そのままだとしっくり来ない部分があるかもしれません
私独自の考え方かもしれませんが、細かな技術は違っても、空手にしろキックにしろ、大きなくくりではそれほど大きな違いはないと考えます
(体の使い方と言う意味でですが)
なので、ちょっとアレンジしてやれば少林寺の技術でフルコンルール+顔面ライトコンタクトでそれほど違和感なくできると思うんですが


583 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 15:04 ID:WufIvScg
フルコン空手やキックボクシングでやってるようなスパーでいいんじゃないでしょうか。
ほとんど0%(目慣らし)〜70%(組手に近い)くらいの強度で、拳、足にサポーターつけて、
安全に稽古した技を試す。
痛めつける程にはやらないから腹には防具なし、顔面は防具つけてライトコンタクトでいいかと。
力の差が有る場合でも一方的に攻撃するのではなく、相手の攻撃を尊重して、きっちり受ける。
技の交換てかんじでやればいいんじゃないでしょうか。

584 :ビスキュイ :04/04/28 15:18 ID:SZfeNxnN
いい感じの議論だな〜。私は576さんの意見とほぼ同意見です。ただ現在行なわれている
新型防具を着けての攻守限定乱捕も実際やってみるとあれでなかなか面白いんですよ。私は今のやり方「も」ドンドンやって研究すべきだと考えてます。

585 :GSL ◆C41eDzGMf6 :04/04/28 15:19 ID:WQCDKvbS
>576さん
成る程、ありがとうございました。

586 :576 :04/04/28 15:49 ID:sI7zP7dt
>>584
現在の攻守分けての乱捕りは武専で何度かやりました
相手によると思いますが、どうしても少林寺拳士が最初にマスターする「上中蹴り」に攻撃が片寄ってしまうのかな〜という印象を持っていました。
(武専ということで特にそうだったのかも知れませんが、それだと退屈な乱捕りになってしまいます)

少し工夫すれば楽しめる方法も見えてくるのかもしれないですね


587 :615期生 :04/04/28 15:53 ID:3xiVON1v
予想以上に勉強になった、(゚д゚)ウマー
皆さんありがとう。とくに576さんアリガト!(´▽`)ゴザイマス

フルコンルールというのは、極真式の元祖フルコンルールのつもりで書きました。

588 :615期生 :04/04/28 16:04 ID:3xiVON1v
GSLさん先日はどうも!!楽しかったです。
少林寺の技術とフルコンの技術は確かにばっちり合うとは私も思えないのですが、
フルコンルールはやっぱり結構優れたルールと思いますのでもっと拳士にもやってほしいなぁと思いまして。
少し勉強中です。


589 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 16:20 ID:oOuEg9dM
>>575
フルコンルールは、ちゃんとした指導者の下でやれば、組手の練習として最も安全なものだと思います。
安全というのは、
 第1に、最も危険な上段パンチが無い。
 第2に、「当てる」ということで、下段や中段の攻撃に対する身体の締め方・呼吸法、また当たる瞬間の身体のずらし方(ちゃんと受けなくても、これだけでダメージが半減)を覚えられます。
 第3に、中段廻し蹴りを手で受けに行くようなことをしなくなる。
ですから、どんどんやるべきだと思います。

伝統派の「寸止め」は、実際には止まらないことも多く、自由組手では結構鼻が折れたり歯が折れたりします。
フルコンでも蹴りは当てるわけですが、上段蹴りはちゃんとガードさえしていれば、きれいに決まる頻度はあまり高くありません。逆にフルコンでは、いかに上段ガードを崩す組み立てをつくるかが大事になってきます。
スパーでは、そういうコンビネーションが上手くいって上段が空いたときに、思い切り蹴り抜いたりしないのが普通です。

一方で、上段攻防を学ぶためには、グローブ練習が不可欠だと思います。
というのは、
 第1に、上段突き有りと無しでは間合が全く違う、
 第2に、カウンターの威力を学ぶため、
 第3に、フックやアッパーの効果的な打ち方を学ぶため、です。
ただ、頭を打ち合う以上、どうしてもパンチドランカーの危険が伴います。それなりの覚悟のある人だけがやるべきだと思います。

590 :615期生 :04/04/28 16:51 ID:3xiVON1v
>>589さん、アリガトウ!!
βακα..._〆(゚▽゚)メモメモ
なるほど、伝統は止まらないことも多い。
上段はグローブと。。。

なんかよんでるだけで稽古がしたくなりますなぁ。(・∀・)ニヤニヤ



591 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 17:23 ID:fFrsdhGm
>589
>中段廻し蹴りを手で受けに行くようなことをしなくなる。

どういうこと?中段廻し蹴りはかわすか膝ブロックってこと?



592 :615期生 :04/04/28 18:12 ID:3xiVON1v
中途半端な払受ということでは?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 18:30 ID:uuc8JGu2
>>589
グローブでディフェンスする弊害もあるな。

594 :しまじろう :04/04/28 18:40 ID:8SehpdkD
素手の技術と、グローブの技術は全く、マッタク、まったく別モノ。

595 :紅卍拳 :04/04/28 18:44 ID:Fhylsb8G
良いレスが続いてるにゃー。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/04/28 18:48 ID:fFrsdhGm
>589
ご丁寧に、格闘技未経験者にするような説明だが、どうもやり込んでる者と思えないのだが。

597 :紅卍拳 :04/04/28 18:50 ID:Fhylsb8G
その時々で様々なルールでやるのが一番イイんでしょうね。
極真ルールも結構面白かったです。

598 :615期生 :04/04/28 19:24 ID:3xiVON1v
いやいや>589は良レスですよ〜

>594
私はグローブをほとんど〜ほとんど〜〜やったことが無いのですが、そうらしいですね。


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