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(2003/02/05)
第弐日目 錫杖修練による効果


2 錫杖修練による効果
 まだ始めたばかりですので効果と言うのも憚られますが…

「筋力増強」 
 これは間違い無くあるでしょうね〜。6尺近い樫の棒に金属製(ステンレス)の錫頭と石突の付いたものを振りまわしているわけですから,単なる錫杖の重量以上のものがあります。しかも最近気がついたのですが,振り方に慣れれば慣れるほど錫杖の速度も上がり,さらに振るのが困難になる…という「錫杖無限地獄の法則」が働くんですね〜。腕だけで振っていてはとても追いつきませぬ!もっと体を使わねば…。また錫杖修練による筋力増強効果で忘れてはいけない利点は,「錫杖を持って突き・打ち・振りを行なうことによって徒手の場合と殆ど同じフォームで負荷が掛けられる」ということですね。これが意外と重要です。いわゆる「筋トレ」や「ウェイトトレ」で筋力を鍛える場合,それを技術体系の中で有効に活かすためには筋力アップのためのトレーニングとはまた別に技術練習を行う必要があります。しかし「徒手の場合と殆ど同じフォームで負荷が掛けられる」錫杖修練は筋力アップトレーニングと技術練習とが一度に行なえる非常においしい鍛錬なのでございます(ヒジョーに疲れるけどね,精神的にも肉体的にも)。

 「剛法に対する矯正効果」
 特に私の場合は左順突きに対して効果が顕著に見られます。錫杖をキチンと鍛錬すると徒手の状態では曖昧であった動きが錫杖と言う「確固たる基準」により否応なくフォームが矯正されます。しかも重量のある錫杖を持って突きを行なうと,これもまた否応なく体重が前に乗るわけで…。結果「正しいフォーム」で「前方に充分に体重の乗った」突きを行なうこととなります。さらに重量があり慣性も働く錫杖を素早く引き戻す訓練をすることによって突きの引きも早くなるという正に一粒で二度も三度もおいしい鍛錬です。いずれ全ての突き蹴りに効果が出るといいな〜。

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