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(2003/03/13)
第参日目 横振りしてみまスタ

  先日のオフ会にて横振りと振法を教えてもらいました。その後毎日「多聞」を振って鍛えてる…と言いたいところなのですが,このところ寒さに負けて部屋の中で短めのスチールパイプを振ってお茶を濁しているような状況です。しかしこれではイカンということで先日部屋の中で「多聞」を引っ張り出して順突と逆突(縦振・横振はさすがに無理)の練習をしたのですが…突き終わって「ふ〜う,いい汗かいた!」と錫杖をしまいかけたところ,「バキッ!」という音が!?恐る恐る天井を見ると…蛍光灯のプラスチックカバーを「多聞」の錫頭の先端部分が見事に貫通しておりました。そんなに力を入れてないのに〜!恐るべし錫杖の破壊力!!
 皆さま,室内で錫杖を振り回す時はくれぐれもご注意を。
 さて,では技術について少々。

3 横振り 
  錫杖の操作法としては前に書いた「縦振り」とほぼ同じです。ただ振る方向が水平方向になっただけです。中段構えから前手を前足側の腰に引き付け,杖を前手の内で滑らせながら後手で後方に引き,そのまま前手は腰に固定して体を捻転させて石突側で横から水平に打ち込みます。正面の相手の体を完全に振りぬく位まで振ったところで振り止めします。
  徒手に対応させると後手での横鉤突に近いかと思いますが,横鉤突の状態よりも肘が伸びていますので横鉤突と内腕刀打の中間ぐらいのイメージでしょうか。
  この後に振った側の手を腰に引き付け,もう片方の手で錫杖を後方に引き,錫頭側での横振りを行ないます。錫頭側で振る時は錫頭の向きが地面と平行になるように注意します。錫頭を地面と垂直にして振ってしまうと空気抵抗が増えますし,相手に当たった時にも打撃面が大きくなり打ちこみの威力が落ちてしまいます(蝿叩き状態)。相手の体に錫頭が縦にめり込むようにしなくてはなりません。ちなみに錫頭側で打つ場合は前手での横振り突というイメージが近いかな〜。
  体重は前体重で,腰と肩を充分に回して体幹部の捻転で打ち込みます。手の動きだけで打ち込もうとすると錫杖の重さに引きずられて体が流れるわ錫杖の軌跡は波打つわでウマくありません。体幹部を捻転させる時に腰の動きに合わせて,振り出す手とは反対側の手を引き手として充分に活用しなくてはなりません。くれぐれも手や腕ではなく,回転軸をしっかり保って体全体で振ることが重要です。
                 

ビス!!
いよいよ,読んでいるだけではサパーリ意味がわからなくなってまいりました.だから,今日は動くぞ!!ウィーン,ガシャ・!ウィーン,ガシャ
横振
横振’

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オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ
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※ここで用いている技法名は少林寺拳法におけるオフィシャルなものございませんのでご了承ください。