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    (2003/04/03)
第四日目 クルクルしてみまスタ


 先日(2003/03/21)行なわれた丸廉合宿では,初日は法器にタプーリと時間を割いて練習してきました。法器班も法器は今回が初めてという人もみんな揃って最初からの復習を行ない,その後で法器班もまだ習っていない振法各種と威嚇法,さらには受身と法形演練を幾つか練習いたしました。
  しかし何時間も棒を振りまわしていると何か癖になりますね。特に威嚇法はかなりダイナミックな動きなので憶えると病みつき!振りまわして「ピタッ!!」と動きが決まった時など「自分も満更ではないな〜」などと妄想に浸れること請け合いでございます。もうちっと地道に突法・打法の練習もしろってのね(いや,やってますけどね。勿論…)。しかしこれら威嚇法や各種振法,ダイナミックな動きだけにチョット操作を誤って棒に振り回されてしまうと…床・天井・壁,さらには自分の体をも傷つけてしまうことも請け合いです。くれぐれも屋内で修練する時はご注意を(床をやってスマッタ…)

 さて,それではまた技術について少々。今回は振法の「水車 二」です(これは正式名称ではないですよ〜)。


(2003/04/03)

4 水車 二
 錫杖が体の左右で縦回転します。前々回の縦振りの連続を「水車」と呼ぶ場合があるそうですので,今回の振り方を便宜上「水車 二」と呼びたいと思います。(ちなみにこの動作は中国では「舞花棍」または「挽花棍」と呼ぶそうです。優雅ですな〜。)
 さて,錫杖の操作法ですが…はっきり言って文章では書けません。と言うか書いたとしても多分イメージしにくく意味不明です。…とこれで終わりにしてしまっては意味がないので何とか文章で書いてみましょう。
 まずスタートの構えは中段構えです(ここでは左前で)。そこから錫杖の長さは変えずに後手(右手)を縦振りの要領で前方に振り出し,同時に前手(左手)を右脇の下に持って行きます。杖をガッチリと握ったままではなく,手の内で杖を滑らせるような感じになります。振り終わった状態は左右の手が十字に交差した状態です。続いて前方にある後手(右手)で握っている側を下方に回転させながら体を左に捻転させ,杖が半円を描いて後ろ手(右手)で握っている側が上方に向かい始めたあたりで右脇の下にある左手で握っている側を下方に回転させます。この時の左手の使い方は手甲が内側(脇腹側)を向いた状態での引き手になるかと思います。そのまま回転を継続させていくと,最後は先ほどと左右の腕の上下が入れ替わった状態で交差した形になります(左手が前方に,右手が左脇の下に)。ここまでが動きの手順です。後はこれを左右連続して行なえば「水車 二」となります。
 注意点としては,腕で振るのではなくあくまで足・腰・体幹部からの力を用いることと,錫杖自体の重さを利用して回転力を増加させることです。ある程度感覚がわかってくると,回転させるのには殆ど力を使わずに済みます(むしろ動きをコントロールすることと振り止めする方が力が要るかも)。それと回転の軌道は出来るだけ縦回転(理想は体の幅のみ)に近づけなければなりませんが,軌道のコントロールを間違えると自分の錫杖で脛・膝・腿・金的を強打することになりますのでくれぐれもご注意下さいませ。痛いですよ〜。あと回転させる位置なのですが,第三者から見ると「体の左右で」縦回転させているように見えると思うのですが,振っている本人の意識としては「体の正面で」回転させながら体幹部を左右に捻転させて位置を変えている感じなんですよね〜。体の左右で回転させようとすると非常に腕の操作が窮屈なような気がします。くれぐれも手首・肘・肩を柔軟に使いながら,足・腰・体幹部の力で回転させて下さい。

ビス!!
水車を動画無しに理解するなんてムリムリですわな〜
今日もageちゃうよん
水車 2
水車 2

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※ここで用いている技法名は少林寺拳法におけるオフィシャルなものではございませんのでご了承ください。